プールの「尿汚染」衝撃の実態 「毒ガス」を発生させる危険性も

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  • つくね
  • 17/03/09 20:41:53

J-CASTニュース

研究成果は米科学誌「Environmental Science&Technology Letters」(電子版)に発表された。単に気持ちが悪いというレベルを超えて、泳ぐとぜん息を引き起こすなどの健康被害が心配されている。

学校のプールに大型ペットボトル40数本分の尿
アルバータ大学の2017年3月3日付発表資料によると、同大学のシン・ファン・リー教授と大学院生のリンゼイ・ブラックストックさんは、プールの「尿汚染」の実態を知るため、カナダの2都市にある公営プール29か所の水のサンプルを採取し、新しい分析方法によって調べた

2人が人間の尿の「証拠物件」として着目したのは、「アセスルファムカリウム」という成分。砂糖の200倍の甘さをもつ人工甘味料だ。カロリーゼロなので、最近は食品添加物として、調味料、菓子、アイスクリーム、ジュース、ジャム、漬け物、清涼飲料水などあらゆる食品に含まれている。分子が非常に小さいため、腸から吸収され肝臓を経由し血管内に入り体中を巡る。そして、最終的に腎臓に運ばれ尿から排出される。代謝されずそのまま体外に出る。人工物で自然界に存在しないから、プールの水から発見されれば、誰かがオシッコをした「証拠」になるわけだ。

29のプールの水をテストした結果、どのプールでもアセスルファムカリウムの濃度が普通の水より高かった。もれなく尿に汚染されていた。そこで、大小2つの公営プールを選び詳細に水を分析した。1つは約83万リットル、もう1つは約42万リットルの水量だ。アセスルファムカリウムの濃度から推測した結果、約83万リットルのプールでは約75リットル(0.009%)の尿が、約42万リットルのプールには約30リットル(0.007%)の尿が混じっていた。

これがどのくらいの量かというと、小学校などにある標準的なプール(25メートル×8コース)の水量が約48万リットルといわれる。その0.009%というと43リットルだ。小学校のプールに1リットルの大型ペットボトルで43本分のオシッコをドボドボと注ぎ込む計算になる。かなり多いことがわかる。

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ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

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    • 5
    • ラストオーダー22時
    • 17/03/09 21:20:03

    子供にスイミングさせようかと思ってたけど、やめよっと。

    • 0
    • 17/03/09 21:12:15

    言われなくてもプールは汚いよね
    沢山の人が汗かいたまま入るしチンも肛門も浸かってる。
    口に入った水を出すしオシッコだってしてる人沢山!ばい菌プールだよ。

    • 1
    • 17/03/09 21:07:49

    これはアメリカの話でしょ?日本のプールでキチンと塩素やphとか管理されててろ過装置のある日本のプールならそんなことないんじゃない?
    ちなみに、大阪にあるスパプーはかなり汚い。管理体制も最悪。バイトしてた知り合いが言ってた。

    • 0
    • 2
    • アスパラベーコン
    • 17/03/09 20:55:40

    もうプール行けない

    • 0
    • 17/03/09 20:42:23

    20代女子の半数が「わたし、してます」
    オシッコは単に汚いと言うだけではすまない。研究者のブラックストックさんは発表資料の中で、こう注意を呼びかけている。

    「尿に含まれる窒素含有成分は、プールの消毒剤と化学反応を起こし、トリクロロアミンという有害物質に変化します。トリクロロアミンは目やのど、鼻、肺を刺激して痛くさせます。長くプールにつかる競泳選手やプールで働く労働者にぜん息になる人が多いのですが、トリクロロアミンに長期間さらされることが原因と考えられます」
    オシッコがとんでもない副産物を生みだしているわけだ。実は、もっと怖い「毒ガス」を発生させる危険性もある。化学兵器に使用される超有害物質「塩化シアン」だ。塩化シアンは吸い込むと、肺や心臓、中枢神経系に影響を与え、酸素がとれなくなり、死に至ることがある。

    「日経サイエンス」ウェブ版の「プールでおしっこするな! 危険です、マジに」(2014年10月号)では、こう警告している(要約抜粋)。

    「この夏、私たちの5人に1人は常識はずれのことをするだろう。プールの中でオシッコをすることだ。このだらしない行為は、ごく少量ではあるが、有毒な化学物質を生み出す。『プールの水は塩素を含んでいるからオシッコしても大丈夫と思っている人がいるが、まったくの大間違い』と米パデュー大学の化学工学者アーネスト・ブラッチリーはいう。プールにおける塩素の仕事は殺菌であって、身体機能を引き受けることではない」
    「実際、塩素は尿酸と容易に反応する。この結果、塩化シアンとトリクロロアミンができる。これらは潜在的に有害で、ブラッチリーが過去10年間に調べたプールすべてに存在していた。これらの化合物の生成に使われた尿酸の93%が人間の尿に由来するものだ(尿酸は汗にも含まれる)」
    「米環境保護局の許容濃度を超える塩化シアンとトリクロロアミンを作り出すのに大量の尿はいらない。過去の調査で、水泳大会の後にはプールのトリクロロアミンの濃度が4倍になることがわかっている。また、水泳選手や監視員のようにプールでトリクロロアミンと塩化シアンに頻繁にさらされる人はぜん息などの呼吸器疾患になる可能性が高い。だからお願い、プールでオシッコはしないで」
    ところで、プールでオシッコをする人はどのくらいいるのだろうか。情報サイト「しらべぇ」(2015年7月7日付)の「一度は経験あり!? プールでオシッコをしたことがある人を調査」によると、こんな驚きのアンケート結果だった(要約抜粋)。

    (1)20代 男性38.7% 女性49.3%
    (2)30代 男性45.3% 女性43.0%
    (3)40代 男性57.3% 女性32.7%
    (4)50代 男性54.7% 女性34.0%
    (5)60代 男性44.7% 女性19.3%

    おいおい、いいのか、こんなに多くて! これをみると、全体の半数がしていることになる。それにしても、40~50代男性に多いことは呆れるほかないが、20代女子が男子より多いのはどういうわけ?

    • 0
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

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