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◆今どきの若者らしい“しがみつきのなさ”がリアルな共感に
先の『情熱大陸』(TBS系)でも、「自分を貫くことは絶対曲げない。だけど、ぺこりんを守っていく上で、ファッションだったり、仕事(バラエティ)にこだわらず、いろんなことに挑戦していきたい。自分のプライドを捨ててまでも頑張りたい」とまで語り、これまでのイメージからは想像できない芯の強さを見せたのである。番組終了後、「けっこう真面目なんだね。見直したよ」「真面目なりゅうちぇる見れて新鮮だった」など、リスペクトするコメントが若者を中心に多く上がった。“おバカ”なイメージが先行していただけに、しっかりとした自分の意見を持っていることがわかると、りゅうちぇるの“男前ぶり”が急上昇、だからこそさらに“おバカぶり”も引き立つという好循環を生み出したのである。こうした“おバカ”と“男前”のギャップがりゅうちぇるの魅力となっているのだが、実は今どきの若者らしい“しがみつきのなさ”がリアルな共感を呼んでいるのかもしれない。
かつて『クイズ! ヘキサゴンII』(フジテレビ系)で“おバカ”タレントとして活躍したつるの剛士は、現在2男3女の優しい父であり子育てに積極的なイクメンとして、ごく自然な流れで“おバカ枠”を卒業した。最近のりゅうちぇるを見ていると、チャーミングな“おバカ要素”も残しつつ、若者の代弁者として“リアルな声”を発信するという、奇妙な二面性を駆使して更なる支持を広げている。決して一過性のブームでは終わらない“天然な戦略”で、我々の想像を超えるポジションを形成する可能性も秘めている。
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17/02/23 15:32:56