- ニュース全般
- つくね
- 17/02/19 11:57:56
消費者物価急騰におののく韓国…政策目標達成も「庶民は死んじゃう」「既にスタグフレーション」の悲鳴
2017.2.17 07:00
景気後退と物価上昇が同時に発生する「スタグフレーション」の危機に、韓国経済が見舞われている。韓国統計庁が2日発表した今年1月の消費者物価指数は前年同月比2.0%増の102.43と急激に上昇した。物価上昇率が2%台となるのは2012年10月以来、4年3カ月ぶりの高い水準だ。中でも生鮮食料品の値上がりを受け、国民食ともいえるのり巻き(キムパプ)やラーメンなどファストフードの価格が約4~7%程度上昇し、消費者の財布を直撃。ネットでは「政策目標達成で、庶民は死んじゃうよ…」との嘆き節も聞こえてくる。
■外食価格、庶民を直撃…鳥インフルが拍車
「外食物価高騰、庶民の負担に」
聯合ニュースや中央日報など大手メディアは1月の消費者物価指数について相次いでこう報じた。のり巻きの価格が前年同月比7.6%上昇となったほか、焼酎(7.6%)▽ラーメン(4.5%)▽カルビタン(4.2%)▽焼肉(3.2%)▽ちゃんぽん(3.1%)-など、消費者が気軽に楽しめる軽食分野が軒並み、大きく値を上げたからだ。
のり巻きやラーメン、おでんなど、こうした料理の多くは、「粉食店」という韓国式軽食堂で販売されている。客単価が5000ウォン(約500円)前後で、ひとまず満腹になる粉食店は、日本で言えば牛丼チェーンのような位置づけだ。
ただ昨秋、粉食店の全国チェーン大手が8年ぶりに価格改定を行い、1本1500ウォン(約150円)だったのり巻きが2000ウォンに値上げとなったと報じられた。
さらに約3300万羽が殺処分となった韓国の鳥インフルエンザによる鶏卵や卵加工品の価格高騰が、外食値上げに拍車をかけたという。1月の消費者物価指数でも、卵の価格は前月比50.8%上昇した。また、他の農産品も昨年末から値上がりが続いており、白菜は11.4%、ジャガイモは26.4%それぞれ上昇したという。
韓国政府は卵の緊急輸入を行ったほか、白菜や大根などの生鮮品については、政府備蓄の放出などによる価格抑制策に乗り出した。それでも韓国農水産食品流通公社の調査によると、白菜は平年の約2倍近い水準だという。
>>1に続く
- 0 いいね