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わが人生に悔いあり…それは「タトゥー」 米国で除去希望者増える
2016/6/ 3 16:30
【AFP=時事】 恋に落ちたあなたは、相手の名前か顔を自分の肌に永遠に刻みたくて仕方ないかもしれない。あるいは18歳になったばかりで、大人になって最初の反抗行為として、胸に竜のタトゥーを入れようと意気込んでいるかもしれない。
でもちょっと待って。タトゥー店へ駆け込む前に、もう一度よく考えた方がいい。
タトゥーを入れる米国人が増えていると複数の調査が示しているが(ある世論調査では5人に1人の割合だという)、それを後悔する人の増加も指摘されている。その結果、タトゥー除去業界が活況を呈している。
米国美容形成外科学会(ASAPS)のダン・ミルズ(Dan Mills)会長は「この5年でタトゥーを消したいという人が著しく増えた」と言う。
ASAPSによると、昨年タトゥー除去の施術を行った米国人は4万6500人以上で、前年比39.4%増だった。うち19~34歳が45.9%を占め、すぐ後に続いたのが35~50歳の37.9%だった。
米国のタトゥーの中心地と考えられているロサンゼルス(Los Angeles)を拠点とするミルズ氏は、「わが子に見られて、子どもがまねをしてタトゥーを入れないようにと、除去を希望する人が多い」と語る。「また、他人から見えるタトゥーをしている人を採用しない会社が多いという理由で消す人もいる」という。
■「若気の至り」
世論調査会社ハリスポール(Harris Poll)が昨年秋に実施した調査によれば、タトゥーを入れたことを後悔しているという人は25%近くに上った。これに対し、2012年の調査時には14%だった。
心変わりの主な理由は、ライフスタイルやキャリアの変化、交際相手との破局、タトゥーの仕上がりへの不満だった。またAFPの取材に対し「若気の至り」だったと話した女性もいた。
150ドル(約1万6000円)で入れたタトゥーを消すのに、1400ドル(約15万円)かかった人もいる。
ロサンゼルス地区の4か所でタトゥー除去クリニックを運営する「ドクター・タットオフ(Dr. Tattoff)」の臨床ディレクターを務めるコーリー・オードイン(Corey Ordoyne)氏は、レーザー技術の進歩に伴い、タトゥー除去を希望する人の数も増えていると語る。
タトゥー除去にはその大きさと色に応じて、数か月から数年かかることもある。
テディ・ジョー・ヘイズ(Teddy Joe Hayes)さん(37)は、腕に入れてある前妻の顔のタトゥーを消す施術が待ちきれないと話した。「私たちは10年間一緒だった。1年ほど前、彼女の誕生日に、家族への献身の証しを彼女に示すつもりで入れたんだ」
だがそのわずか2か月後、ヘイズさんは妻の浮気に気付いた。自身もタトゥーアーティストである彼は、「『前妻の顔のタトゥーを腕に入れたばかりで、これから毎日鏡を見るたびに、自分の信頼を踏みにじった人物の顔を見ることになるのか』と思った」と
ヘイズさんは客にこうアドバイスしている。「自分の子どもや両親、あるいは親友以外の人の名前や顔をタトゥーで入れない方がいい。きっと後悔するから」
【翻訳編集】 AFPBB News
https://dot.asahi.com/afp/2016060300197.html- 0
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