トランプ氏の「イスラム教徒のアメリカ入国制限」大統領令草案を独占入手【アメリカ合衆国】

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  • 17/01/26 21:45:19

トランプ氏の「イスラム教徒のアメリカ入国制限」大統領令草案を独占入手

2017年01月26日 19時14分

ハフィントンポストUS版は1月25日までに、ホワイトハウス大統領令のドラフト(下書き)版を入手した。この草案によれば、アメリカ政府は、広範囲の国々からのアメリカ渡航を一時的に止め、移民や難民の入国に対して劇的な制限をかけようとしている。

この文書は、ハフィントンポストUS版がこれまでに報じた内容の詳細を裏づけ、計画した戦略について新たな情報も付け加えられている。公式に署名されるまでさらに修正される可能性はあるが、この大統領令の草案によれば、ドナルド・トランプ大統領は以下のような計画を立てている。

・シリアからの難民受け入れを無期限に停止する。

・すべての国々からの難民受け入れを、120日間停止する。この期間の後は、アメリカは国土安全保障省、国務省、国家情報長官が共同で承認した国からの難民だけを受け入れる。

・2017年度に受け入れる難民の総数の上限は5万人。これは、オバマ政権が提案した11万人の半分に満たない。

・2016年度の包括予算法第203条 第II編 項目O に指定されている国から来る個人で、すべての「移民」または「非移民」の入国を30日間禁止する。
この条項で指定されているのは、イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン。この国々は2016年、ビザ免除プログラムの二国間相互協定と、近年アメリカを訪れた旅行者に対するビザ免除規定で制限対象になった。

・「特に懸念される」国へのビザ発行を見合わせる。60日後、国土安全保障省、国務省、国家情報長官は、情報提供の要請に従わない国のリストを作成する。それらの国々から来る外国人は、アメリカ入国が禁止される。

・「攻撃を受けているシリア住民たちを保護するための安全地帯」を確立する。大統領令では、国防長官に対し、90日以内にシリア国内に安全地帯を設置する計画案を提出するよう指示する。
これにより、アメリカのシリア介入が拡大する可能性がある。また、これは、トランプ大統領がシリア紛争にどのような関与をするのかを示す、初めての公式な指示となる。

・アメリカへの訪問者全員を対象にした、生体認証による出入国追跡システムの完成を進める。そして、非移民ビザを申請する個人全員に対面での面接を要求する。

・ビザ面接免除プログラムを無期限で中断する。そして、締結国との相互利益があると言われる従来のビザ免除合意が、本当に相互の利益になっているかどうか再検討する。

25日以降に署名されるとみられるこの大統領令の草案には、「アメリカ入国後に過激化し、テロ関連活動に関わるアメリカ在住の外国人数」に関する情報を、トランプ政権が180日以内に集め、一般の人々が利用できるようにする計画が詳細に書かれている。また草案には、アメリカにいる外国生まれの個人による「ジェンダーに基づく女性への暴力、または名誉殺人」についての情報を集める計画も書かれている。

こうした個人(アメリカ市民も含まれる可能性がある)の名前が公表されるのかどうかは不明だ。また、草案は、「過激化」や「テロ関連活動」の定義もしておらず、多くの人間をリストに追加する可能性を残している。これはかつてジョン・エドガー・フーヴァーFBI長官が作成した「公式かつ機密」の敵対者リストを彷彿とさせる。

トランプ氏が大統領に就任からのこの数日、物議を醸す大統領令が連日出されて混乱し続けている。大統領令の草案が出回り、報道機関にリークされているのも、ホワイトハウスが機能不全を起こし始めている兆候だ。

トランプ氏が当初大統領選で公約していたのは、すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を禁じるというものだった。この公約は、対象国の数を減らした上で、その国からの旅行者全員のアメリカ渡航を全面禁止する案へと後退した。

しかし、標的は依然としてイスラム教徒だ。草案では、将来的には宗教的迫害を受けた難民を優遇すると述べている。「その個人の宗教が国籍を持つ国で少数派であること」が条件となる。言い換えると、中東の非イスラム教徒は入国制限に例外が設けられる。これにより、政策の標的がイスラム教徒に絞られていないという保守派からの批判を抑えることができる。

ホワイトハウスと国土安全保障省は、コメントを拒んだ。トランプ氏は、24日夜のツイートで発表を示唆した。

続く

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ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

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    • 17/01/30 17:23:51

    一時的かもしれないが、どうだか?

    これとは他に、外国人の入国の際、インターネットの閲覧記録や携帯電話の連絡先の開示を求めることを検討してるらしいよ?

    我々も入国手続き、面倒くさくなるんじゃない?

    • 0
    • 17/01/27 12:21:42

    でもさー、お金で支援したらしたで、日本みたいに

    「海外にそんな金をばらまく余裕があるの?」
    「海外よりももっと国内に目を向けろ」
    「そんなお金あるならうちにも援助してよw」
    「世界のATM」
    「自国の国民よりも他国を優先する政府」

    とか言われるんだろうね、どうせ

    • 0
    • 17/01/27 12:10:21

    >>19
    えっと、記事ちゃんと読んだ?
    難民の受け入れ人数は減らすけど、受け入れ自体はやめないんだよ
    今はその前の措置として、一時的に難民の受け入れを停止してるの

    • 0
    • 21

    ぴよぴよ

    • 20

    ぴよぴよ

    • 17/01/27 11:21:43

    >>18 トランプは受け入れも支援もし無い…これでは批判を受けて当たり前では?自国の利益ばかり公約にしてるし…世界見て無いよね…

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    • 18
    • 紅白ってどっちが勝った?
    • 17/01/27 11:11:24

    日本だって難民申請者の99%以上を却下してるよね
    私たちはそのおかげで犯罪率の低い国で平和に過ごせてる
    もし日本政府が急に「今後は日本でも積極的に難民や移民を受け入れる」「移民には日本国籍を与える」と言い出したら私は絶対に嫌だな
    まあ、日本は難民受け入れを回避してる代わりに、難民受け入れ国に高額な支援金を払ってるわけだけど、難民を受け入れるくらいならそのくらい払ってもいいと思う

    だから「難民の受け入れを大幅に減らす」と言うトランプや、そのトランプを支持してる人たちの気持ちもわかる気がするよ
    やり方は強引だけど、完全に間違った事をしてるとは思わない
    それに、受け入れを減らすって言っても5万人は受け入れるんでしょ?

    • 0
    • 17/01/27 09:00:47

    >>11
    結局は同じだよ
    他国から見たら「韓国、朝鮮は悪ではない…過去の歴史を利用している人間(政府)が悪」ってなるだろうね

    • 0
    • 16

    ぴよぴよ

    • 17/01/27 08:52:43

    それ以前に、生粋のアメリカ人なんてもういないんじゃ?笑

    • 0
    • 14
    • 勢いで初日の出
    • 17/01/27 08:50:54

    >>7
    なんかもう…中学生男子が「俺が大統領になった暁には~」って感じで呆れちゃう。
    中二病なんじゃないの?

    • 0
    • 13
    • ミステイク
    • 17/01/27 08:47:26

    >>12人口

    • 0
    • 17/01/27 08:47:07

    アメリカ人工けっこう減るなぁ

    • 0
    • 17/01/27 08:46:19

    >>9 韓国、朝鮮は悪とイスラム教は悪…一緒では無いよ…決してイスラム教は悪では無い…宗教を利用してる人間が悪

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    • 10
    • おせち飽きた
    • 17/01/27 08:02:32

    >>8
    日本では、トランプに反発する側の目線でばかり報道されてるけど
    トランプが実際に大統領に選ばれるって事は、それだけ支持した人が多いんだよ?
    その人たちは自分達の選んだ大統領の有言実行ぶりに喜んでると思うよ

    • 0
    • 17/01/27 07:51:35

    >>6
    ドイツ「レイプやテロばっかり。イスラム教はほんと悪」

    日本 「嘘、盗み、パクリ、反日ばかり。韓国・朝鮮はほんと悪」

    どこの国も似たようなもんだと思う

    • 0
    • 17/01/27 07:43:36

    本当に後悔してると思う、米国の人

    • 0
    • 17/01/27 07:41:59

    もしかしてこれ全部やっちゃうのかな?
    そしたらある意味怖いね。

    ・【軍事】
    トランプ氏の選挙スローガンは「アメリカを再び偉大に」。軍事を増強する気満々な軍事関係の公約は以下の通りである。

    1.米軍を超強くする
    2.米軍を超デカくする
    3.とにかく誰にもアメリカのやり方に口出させない
    4.日本、ドイツ、韓国、サウジアラビアはもっと米軍に金を出せ
    5.そうじゃないと協力しない
    6.中国! アジアで調子乗ってるらしいやん
    7.東シナ海と南シナ海の米軍増やすわ

    ・【IS】
    ISについても積極的に追い詰める意向のトランプ氏。ISを倒すためならロシアとも協力する。IS関係の公約が下記の通り。

    8.ロシアと一緒に ISシバく
    9.石油を爆撃するぞコラ
    10.法律で禁止されてる水責めをIS尋問するために復活させる
    11.家族も連行するし、インターネットも使わせん!
    12.シリア国内にシリア難民の地域作るから、湾岸諸国は金出せや

    ・【経済】
    経済においてTPPからの離脱を宣言しているトランプ氏。中国は格好の標的だ。

    13.TPPとかイミフ。いち抜けた
    14.国内の税はとりあえず大幅に下げるで
    15.税金イミフやからもっとシンプルにするわ
    16.ついでに中国の貿易税は増やす

    ・【内政】
    減税と税制簡素化を公約に掲げているトランプ氏。19兆ドルの財政赤字を解消すると公約しているが、その方法について正式な政策案は公表していない。

    17.貧乏人は所得税を払わんでええで
    18.とにかく雇用増やす
    19.とにかく政府の使う金も減らす
    20.ワイが19兆ドルの赤字なくしたるわ
    21.やり方? さあ……?
    22.事前事業の寄付とかローン金利の控除は残す
    23.銃は持ってたほうが良いでしょ
    24.オバマケア? 何それ撤廃
    25.保険会社に対して、持病のある人にも保険を適用するよう義務付ける。←オバマケアの特徴

    ・【移民】
    移民についてトランプ氏は徹底的にブロックする構え。特にメキシコの国境に壁を建設した後、費用をメキシコに持たせる公約は思っていてもなかなか言えるものではないだろう。

    26.メキシコ! 国境に壁作るから
    27.ちなみに壁の費用メキシコ持ちな! 払わなかったらシバくから
    28.アメリカにいる不法滞在者は全員帰れ。っていうか俺が帰す
    29.不法移民の子は米国で生まれたとしても外人
    30.イスラム教徒とシリア難民はアメリカに入るな
    31.国境監視員の数3倍や!
    32.アメリカで仕事できるのは全員生粋のアメリカ人だけ

    ・【環境】
    環境問題についてはあまり言及していないトランプ氏だが、温暖化対策のため温暖化ガスを抑制する国際協定「パリ協定」からの離脱を宣言している。ちなみに「パリ協定」は気候変動枠組条約に加盟する全196カ国全てが参加した世界初の気候変動に関する国際的枠組み。

    33.温暖化ガス削減するとかやってられっか

    • 0
    • 17/01/27 07:39:35

    >>5 イスラム教徒に失礼

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    • 5
    • おみくじ
    • 17/01/27 07:36:38

    なんでもかんでも難民受け入れすればいいってもんじゃないと思う。ドイツみてみなよ、レイプやテロばっかり。イスラム教はほんと悪だと思う

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    • 4
    • 人生ゲーム
    • 17/01/27 07:13:09

    恨みを買って逆にテロを起こされそうな気がする

    • 0
    • 3
    • こたつでアイス
    • 17/01/26 22:10:34

    選挙の時に「いやいや、実際に当選したとしても、さすがにソレを実行するのは無理だろ」って感じだった公約もやっちゃうのね…ゴクリ
    支持者は「さすがオレたちのトランプ!」って感じだろうけど

    • 0
    • 17/01/26 21:57:56

    >>1怖い
    悪い方にしか行かない気がしてきた

    • 0
    • 17/01/26 21:47:03

    続き

    明日は国家安全保障についての大事な日になる予定だ。多くの課題があるが、特に大事なのは、私たちが壁を作ることだ!

    トランプ氏の大統領令草案は、世界中に広がる反移民感情を反映する一方、現在のアメリカの政策が、世界中の政情不安な地域への政策を劇的に転換させていることも象徴している。この大統領令には人権団体、公民権擁護団体、民主党のほか、難民危機に対して慈善活動を促してきたキリスト教右派からも反発の声が上がりそうだ。

    国連難民高等弁務官(UNHCR)によると、6年目に突入したシリア内戦で、これまでに480万人のシリア人が難民となった。2011年に内戦が始まって以来、アメリカが受け入れたシリア難民は1万8000人にとどまる。その要因の1つとして、通常18〜24カ月かかる審査がある。

    シリアの人道的危機が高まると、バラク・オバマ前大統領は難民受け入れ数を増やすよう指示した。2016年度、アメリカでは1万人以上のシリア難民を受け入れた。

    受け入れ数が少なく、複数機関による審査があるにも関わらず、アメリカ国内に定住するシリア難民の数は議論の的になってきた。シリア難民受け入れを増やそうとするオバマ前大統領の動きに対し、アメリカの半数以上の州知事は、州にシリア難民が定住するのを阻止しようとした。受け入れに反対した州知事は1人を除き共和党員だった。

    大統領選でトランプ氏は、難民定住に対して高まる国民の反発に目をつけた。トランプ氏は2015年12月、イスラム教徒のアメリカ入国禁止を提案した。これは2015年12月2日、カリフォルニア州サンバーナーディーノでパキスタン系の容疑者3人が銃を乱射して14人を殺害した事件を受けて発表された。大統領選を通じて、細部はたびたび変更となったが、イスラム教徒が多数派を占める国からの移民を厳しく制限することを、公約に掲げ続けていた。

    少なくとも1つの難民定住支援団体が、難民受け入れ数を5万人に減らす計画を聞かされている。この人数は、シリア内戦前の受け入れ人数よりもはるかに下回る。

    大統領令の草案が、難民を受け入れる上で宗教の少数派を優先しているため、中東各国のキリスト教徒たちはイスラム教徒よりも優遇されることになるかもしれない。

    オバマ前政権の専門家は、「イスラム教徒だけを特別に差別する政策は、アメリカがイスラム教との戦争を続けているという印象を固定化させてしまう」と指摘していた。そうした印象は過激派組織のIS(イスラム国)やアルカイダにとって、兵士を勧誘する上で強力な動機となる。

    ISのある報道官は2016年8月にこう主張している。

    「私はアラーに、アメリカをトランプの手に与えてくださるよう求める」

    大統領令の草案はこちらで読むことができる。

    「ムスリムの難民と移民の入国を制限する大統領令草案」
    https://ja.scribd.com/document/337545704/Draft-Executive-Order-To-Limit-Entry-of-Muslim-Refugees-and-Immigrants#from_embed


    ハフィントンポスト
    http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/26/trump_n_14411830.html

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