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■稀勢の里のこれまで
田子ノ浦部屋の稀勢の里は、茨城県牛久市出身の30歳で、中学校の卒業前に入門して平成14年の春場所に初土俵を踏み、平成16年の九州場所で幕内に昇進しました。
18歳3か月での新入幕は元横綱・貴乃花に次いで、昭和以降では2番目の若さでした。
得意の左四つに組んでからの力強い相撲が持ち味で、東の前頭筆頭で臨んだ平成22年の九州場所で、横綱・白鵬の連勝を63で止めたのをきっかけに、安定した成績を残すようになり、日本出身力士のホープとして注目されてきました。
平成23年の九州場所では場所の直前に、師匠の元横綱・隆の里の鳴戸親方が急死するという悲しみを乗り越えて、大関昇進を決めました。
平成25年の夏場所では初日から13連勝し、初めての優勝に近づきますが、その後、2連敗するなど、大事な一番を落として優勝にあと一歩届かない場所が続き、精神面の弱さが課題と指摘されてきました。
去年の初場所には大関・琴奨菊が、秋場所には大関・豪栄道が初優勝を果たし、ライバルたちに先を越されるかたちとなりましたが、去年は1年を通して安定した成績を残し続け、九州場所では3横綱を続けて破る強さも見せて、初めて年間最多勝に輝きました。
今場所は9日目に大関・琴奨菊に敗れて以降、相手に攻め込まれる相撲もありましたが、土俵際で懸命にこらえながら、粘り強く攻めて白星を重ね、14日目も1敗を守り、初土俵から15年、大関31場所目で悲願の初優勝を果たしました。
■7場所で6人が優勝 大混戦の時代に
大相撲は大関・稀勢の里の初優勝で、16年ぶりに直近の7場所で6人が優勝する大混戦の時代となりました。
大相撲は、去年の6場所で琴奨菊、白鵬、日馬富士、豪栄道、鶴竜の5人が優勝しました。
今場所は稀勢の里が悲願の初優勝を果たし、直近の7場所で6人が優勝を経験しました。
これは平成12年の初場所から翌年の初場所まで武双山、貴闘力、魁皇、曙、武蔵丸、貴乃花の6人が次々に賜杯を手にして以来、16年ぶりとなります。
■稀勢の里の父親「日々の努力の積み重ね」
大相撲初場所で初優勝を決めた大関・稀勢の里の父親、萩原貞彦さんは「日々の努力の積み重ねが優勝につながったと思います。優勝を決めて涙を見せたのは、亡くなった先代の鳴戸親方の教えを受けたからこそ、優勝ができたという心からの感謝の表れだと思います。本人からはまだ連絡はありませんが、千秋楽は国技館で応援したいと思います」と話していました。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170121/k10010848151000.html- 0
17/01/22 17:58:59