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- 17/01/18 16:18:21
東京高裁 1月18日に判決
伊東市湯川の自宅で2児に暴行を加えて長男瑛斗ちゃん=当時(2)=を死亡させ、長女輝蘭ちゃん=当時8カ月=を殺害したとして殺人と傷害致死の罪に問われ、一審・静岡地裁沼津支部の裁判員裁判で懲役16年の判決を受けた同市湯川、無職鈴木健一被告(32)の控訴審初公判が2日、東京高裁(藤井敏明裁判長)で開かれた。弁護側は一審に続き、無罪を主張した。検察側は控訴棄却を求め、即日結審した。判決は1月18日。
弁護側は事実誤認などを理由に一審判決破棄を求める控訴趣意書を提出した。鈴木被告は一審で瑛斗ちゃんについて「(1階の台所で)椅子から落ち、2階へ連れていく途中に頭を柱に打ち付けた不幸な事故で亡くなった」、輝蘭ちゃんについても「暴行など加えていない」と主張。控訴趣意書でも同様の主張により無罪判決を求めた。
閉廷後、鈴木被告の弁護士は「(輝蘭ちゃんについて)亡くなった当時の状態、(瑛斗ちゃんについては)十分事故でありうることなどをきちんと判断していない点がおかしい。二つの事件を一緒に審理したことが裁判員の判断に何らかの影響を与えたのではないか」と述べた。
5月31日の一審・裁判員裁判の判決によると、鈴木被告は2012年5月3日、自宅で瑛斗ちゃんの頭部に暴行を加え、頭蓋骨骨折を伴う脳挫傷で死亡させた。14年2月26日には自宅で輝蘭ちゃんに殺意を持って暴行を加え、3月1日、頭部多発損傷による脳ヘルニアで死亡させた。
■じっと座り…
鈴木被告は、黒いズボンをはき灰色のトレーナーを着て控訴審初公判に臨んだ。入廷してすぐ弁護士と言葉を交わし、傍聴席の家族を見てから席に着いた。証言台の前に立って裁判長から名前や住所を尋ねられると、しっかりとした口調で答えた。
発言の機会はなく時折目線を動かしながら、じっと座って裁判長と検察官、弁護士のやり取りを聞いた。5分ほどで閉廷すると最後に家族と目を合わせてから退廷した。
弁護士によると、控訴審初公判の期日が決まるまでは落ち着かない様子も見せたが決まってからは比較的落ち着いたという。(静岡新聞)
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