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- 17/01/03 16:03:48
2017.1.1 11:30 産経ニュース
NHKが「新しいスタートの年」と位置付けた昨年大みそかの第67回NHK紅白歌合戦。プロのアーティストによる歌の力が各場面で発揮された一方、サプライズはなく、「謎の演出」と「?」が相次いだ、近年まれに見るシュールな紅白になった。東京・渋谷のNHKホールで取材した記者が、舞台裏とともに振り返る。
■武田真一アナが大活躍
今回、最も存在感を発揮したのは、総合司会を務めた武田真一アナだったのではないか。出場歌手とのやり取りこそ白組司会の相葉雅紀さん、紅組司会の有村架純さんが中心だったが、要所要所で適切なアナウンスメントを発揮していた。
大ヒット映画「シン・ゴジラ」とのコラボ企画では、自らゴジラ襲来をリポートし、「アイ・ハブ・ア・マイク、アイ・ハブ・ア・ゴジラ…ゴジラマイク!」と、ピコ太郎さんの「PPAP」をパロディー。報道番組「ニュース7」のキャスターとして「NHKの報道の顔」を務めるだけに、視聴者の間では賛否が分かれるかもしれない。ただ、ニュース7でも時折、柔らかい表情を見せる武田アナの意表を突いた一面は、年の瀬のお祭り番組にふさわしかったともいえる。
また、氷川きよしさんが熊本城からの中継で「白雲の城」を歌う直前には、「熊本は私のふるさとです。家族や親戚や友達がいます。育った家もあります。思い出の景色もあります。そんなふるさとが、震災で大変なことになってしまいました」と思いを吐露。「今も先が見えない苦しい思いをしている人がいます。遠く離れていても、ふるさとの姿を心に焼き付けていきます。頑張るばい、熊本」と、ふるさとに向かって呼びかけた。
武田アナは放送終了後、「うまくいったのかどうか全く自分では分からない」と苦笑いを浮かべつつ、「1年の最後に楽しく過ごしていただいて、私が出ることで熊本の皆さんが喜んでくださるなら、復興のわずかな力にでもなるのかな、と全力を尽くして頑張りました」と振り返っていた。
■舞台裏でくまモン奮闘
近年は、なかなか「その年の代表曲が生まれにくい」と言われるが、大ヒット映画「君の名は。」の音楽を担当したRADWIMPSや、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌を歌った宇多田ヒカルさんが出場し、存在感を発揮した。「シン・ゴジラ」とのコラボ企画も、X JAPANまで巻き込んで「寸劇」を成立させたのにも特別感があった。
また、出演者や事務所関係者、取材記者ら多くの関係者が押しかけた舞台裏で、ダントツで盛り上がったのは審査員を務めた新垣結衣さんの「恋ダンス」だった。
星野源さんの「恋」に合わせ、新垣さんが恥ずかしそうにドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の「恋ダンス」の振り付けを披露すると、テレビを見ていた待機中の出演者からは「ガッキー、かわいい!」との声が上がった。
このほか、“舞台裏のMVP”との評価を集めたのが、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」だ。テレビカメラに映っていないにもかかわらず、出演者に手を振ったり、ハイタッチを繰り返したりしていて、舞台裏のピリピリした空気を和らげていた。X JAPANの出演時には、YOSHIKIのドラム演奏に合わせ、“エアドラミング”を披露。現場の盛り上げに一役買っていた。
>>1に続く
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