- ニュース全般
- 鮑
- 16/11/29 10:29:24
年末年始の風物詩、屋外で第三者に餅を振る舞う餅つきイベントを禁じる地域が出てきた。餅をちぎったり丸めたりして人の手に触れる工程が多いため菌やウイルスが付きやすく、集団食中毒が発生する恐れがあるとして、一部の自治体が判断した。
農家やJA職員、消費者からは「祭りで餅つきができないのは寂しい」「衛生管理は重要だが、規制をかけるのは行き過ぎだ」といった声が上がっている。
餅つきは食中毒の要因となる菌やウイルスが付きやすく、屋外で実施する場合は手洗いや器具洗浄が徹底できず、ウイルスのまん延を招きやすいとして「制限はやむを得ない」と話す。
厚生労働省監視安全課によると、餅つきを原因とした食中毒発生件数の統計はないが餅を原因にした食中毒は2013年が4件(1件が桜餅)、14年が桜餅で1件、15年が1件発生。13年のうち1件は「餅つき会」のイベントが原因と特定されている。
同課によると餅つきは食品衛生法の営業許可は原則不要で、都道府県や政令指定都市、保健所を管轄する自治体が個別のルールを設けているという。
都市近郊のある県では、イベントなどでついた餅を不特定多数の人に振る舞うことを原則禁止している。「餅つき自体を否定しているわけではないが、食中毒予防の観点に立った判断」と説明。学校などで自分たちでついた餅を食べる場合は禁止していない。
縁日祭礼で民間団体が屋外で餅つきをすることを禁止する基準を設けた都市もある。担当者は「餅つきが原因で食中毒が発生したら、翌年からイベント自体を開催できなくなる」と口をそろえる。 消費者はどう見るのか。
餅つきを禁じる動きについて「念には念を入れるのは当然」「食品衛生上、仕方ない」とする意見の一方、「対策をきちんとすれば問題ないのに、規制するのはおかしい」という声も上がる。
headlines.yahoo.co.jp
- 0 いいね