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- 16/11/24 16:39:08
1位はやっぱりあの作品…主婦が選ぶNHK「ドラマ10」名作
「夫と一緒に見るのはなんだか忍びなくて……録画して、ひとりでこっそり楽しんでいます」--そんな40代以上の女性も多いのが、NHK総合テレビで、開始当初は火曜、今は金曜の夜10時台に放送されているドラマ枠が“ドラマ10”。おもに女性視聴者を意識した番組作りが、40、50代女性からの支持を集めている。
「“月9”を卒業してから10年--40代以上の女性たちが『私のためにドラマを作ってくれている』という手応えを感じながら見られるのが、ドラマ10なんです!」
そう語るのは、コラムニストのペリー荻野さん。今回、本誌は40代以上の主婦100人に「ドラマ10の中でも、特に印象に残っている作品」を緊急アンケート。その結果をペリーさんに分析してもらった。
アンケートで堂々の1位に輝いたのが、“NHKっぽくないラブシーン”が話題となり、映画化までされた、鈴木京香主演の『セカンドバージン』(’10年放送)。物語は、シングルマザーのるい(鈴木)は、仕事一筋の辣腕編集者。17歳年下の行(長谷川博己)と出会い、忘れていた性の甘美さに目覚め逢瀬を重ねるが……やがて行が姿を消してしまう。
「やはりトップにきましたか!この作品はドラマ10の象徴ともいえる成功作です。タイトルもうまい!大人の女性なら誰しも『え!?何でわかるの?』と思ってしまうんですよね。しばらく熱情やエロスから遠ざかってしまった世代に響きました。“月9”の恋愛に共感していた20代のころ、自分はトップを走っていると思っていたけれど、30代で少し“息切れ”を感じ始め、40代になると、『あれ?いつの間にか周回遅れしている?』と、立ち位置がわからなくなってくる。女として『まだイケる』のか、『もうダメ』なのか--振り子のように揺れる思いを抱え、どんよりとした心地で生きている女性も多いのです」(ペリーさん・以下同)
2位は、石田ゆり子がヒロインを演じた『コントレール~罪と恋~』(’16年放送)。年齢を重ねたうえでの石田ゆり子のかわいらしさにも、主婦からの声が多かった。物語は、無差別殺人事件で夫を失った文(石田)は「コントレール(ひこうき雲)」というドライブインを細々と営んでいる。そこにトラックドライバーの暸司(井浦新)が訪れ、2人は激しい恋に落ちる。だが暸司は夫を殺した男だった。
「この作品には『誰も幸せになっていない』という“冷静さ”があります。ドラマ10では、決してきれいなハッピーエンドじゃない人生を提示してくれる。結婚したからって、それで“めでたし、めでたし”なんかじゃない--それを身を持って経験している大人の女性だからこそ「私も……」と思えるのがドラマ10なんです」
>>1に続く
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