安楽死 橋田壽賀子さんの覚悟【長文】

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  • まぐろ(中トロ)
  • 16/11/18 15:30:16

安楽死提言の橋田壽賀子、その胸中と覚悟を明かす(NEWS ポストセブン) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161118-00000003-pseven-ent

年齢、性別、恰好を伝えた時点で、地域住民は次の言葉に予想がつく。《行方が、分からなく、なっております》──全国各地の防災無線から、徘徊老人の捜索願いが流れない日はない。

「あぁ、またか」。他人事のように思いながら、ふとわれに返り足がすくむ。脚本家の橋田壽賀子(91才)もその一人だった。

「何才で背格好はこのくらいで、と。まぁよく流れてくる。私が住んでいるのは都会ではなく山の中。大勢で山狩りをしても見つからない、なんてことがままあります。この年になると、明日はわが身です。認知症が発症しない保証はどこにもない。自分がもし何の自覚もないまま多くの人に迷惑をかけてしまったら…。こんな恐ろしいことがありますか。親しい人の顔もわからず、生きがいもない状態で生きていたくはない。だからこそ、あえて提言したのです。“私がそうなったら、安らかに殺してください”と」

 そう語る橋田は、現在、静岡県熱海市にひとりで暮らしている。夫を27年前に亡くし、子供はいない。親戚づきあいも皆無。

 今夏、1年半ぶりに自身の代表作『渡る世間』シリーズの最新話を書き終えた橋田は、筆を休める間もなく、一つの提言をして耳目を集めている。

 月刊誌『文藝春秋』(2016年12月号)で、橋田は『私は安楽死で逝きたい』というエッセイを寄稿した。安楽死への憧憬を語り、スイスの安楽死団体を自ら調べ、日本の法整備の必要性を説く彼女の言葉は、覚悟を伴って重い。

《スイスならいつでも行けます。いつ行くかというタイミングが難しい》
《ベッドで寝ているだけで、生きる希望を失った人は大勢います。(中略)そういう人が希望するならば、本人の意志をきちんと確かめた上で、さらに親類縁者がいるならば判をもらうことを条件に安楽死を認めてあげるべきです》

 橋田の真意を聞くために、改めて取材を申し込むと、快諾。なぜ今「安楽死」を提言したのか。胸中を明かした。

「きっかけは2年前。いつお迎えがきてもいいように“終活”を始めたんです。ずっと頭にはありつつも先延ばしにしていたら、あるとき泉ピン子(69才)から、“ママ、もうすぐ90才だよ”って言われて、ハッとなって。洋服やバッグを全部処分して、捨てきれない宝石や絵画、時計は死んでから処分してもらうことにしました。どうしても手放せなかったのは、これまで書いた脚本の生原稿とビデオテープくらい。2年がかりの大整理でした」

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ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

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    • 16/11/18 22:57:27

    自分がもし何の自覚もないまま多くの人に迷惑をかけてしまったら…。こんな恐ろしいことがありますか。親しい人の顔もわからず、生きがいもない状態で生きていたくはない。

    本当、元気なうちにしか言えないことだし、元気なうちに行動しないと、出来ないことですね。
    私の85才になる認知症の祖母も、元気な頃はとても気丈な人で、老いても誰の世話にもなりなくない、誰にも迷惑かけたくないと、ことあるごとに言っていたけど、今や自分がどんな状況にあるのか、どうしたいかなんてまるでわからないし、そう遠くないであろう死さえもわからないよ。
    認知症は、神様から死の恐怖から逃れるために与えたられたものとは、よく言ったものだとあらためて思うよ。


    • 0
    • 16/11/18 22:13:33

    そう言ってる人ほど長生きだよね、でももつ91歳ならどのみちあと数年だもんね。
    橋田壽賀子さんみたいな方は、最期は自分できめたいだろうな。

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    • 16/11/18 22:08:52

    うーん。賛成とは言えないけど、その年齢のその状況じゃなきゃわからない気持ちとかあるだろうしな。
    祖父が90過ぎて痴呆で諸々あって亡くなったんだけど。祖母が、私もじーちゃんもちょっと生き過ぎたな…って言ってたことがあった。孫もひ孫もいて、なかなか幸せに暮らしてるように思うけど、それでもそんな風に思う時があるのか…ってなんともいえない気分だった。
    そんな祖母は95になってまだ元気だけどさ(笑)

    • 0
    • 16/11/18 19:17:44

    遺産とかどうなるの?

    • 0
    • 16/11/18 16:08:00

    どっかの独身サイトでも孤独死を恐れる独身女性達が安楽死制度を真剣に考えてほしいわって言ってた。
    そのときに備えてスイスだよねやっぱり。
    ピン子も同じ思いかな?

    • 0
    • 16/11/18 16:03:09

    え、お世辞じゃなく91歳には見えない。75くらいかと思ってた。

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    • 寿司職人
    • 16/11/18 16:00:33

    今健康なんだよね?これで子供でもいれば違うんだろうね。子供も孫もいなくて1人はさみしいよね。

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    • 寿司職人(見習い)
    • 16/11/18 15:41:57

    長生きしちゃっても大変だね

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    • 寿司職人(イケメン)
    • 16/11/18 15:38:13

    私も安楽死が良いな…。
    旦那にさよならとありがとうを言ってからいけたら幸せ。

    • 0
    • 16/11/18 15:33:10

    うん。
    もう行った方がいいよ。

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    • 海老アボカド
    • 16/11/18 15:32:36

    安楽死にまつわるドラマでも書くかな?

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    • まぐろ(中トロ)
    • 16/11/18 15:30:32

    断捨離を終えた彼女の元には、愛犬の柴犬、さくらだけが寄り添っていた。だが、16年連れ添ったさくらも6月に死んだ。晩年は認知症が進行し、グルグルと右回りだけで回り続けていた。

    「かわいそうで見ていられなかった。亡骸は自宅のいちばんお気に入りだった庭先に埋めてあげました。私がいなくなっても寂しくないようにと、お地蔵さんを立ててね。思い残すことは何もなくなりました。身寄りもないので気兼ねなくいつでも旅立てます。その時にふと思ったのです。あとは“死に方”だけだと。

     お話しした通り、私は認知症になった場合を考えると、恐ろしくてたまらないのです。何もわからず、ベッドに縛りつけられて生きるなんて考えたくもない。誰にも迷惑をかけないで安らかに逝きたい。そう思ってパソコンで調べてみたら、スイスに安楽死させてくれる団体があった。費用は70万円。これだ、と思いました」(橋田)

     橋田が見つけたのは、スイスの医療団体『ディグニタス』。オランダ、ベルギー、ルクセンブルクでも安楽死は認められているが、「外国人の受け入れ」を許可しているのは同団体だけだった。

     厳密にいえば、スイスで認められているのは医師による「自殺ほう助」であり、『ディグニタス』では、希望者が提出した医療記録を審査し、治癒の見込みがないと裁判所が認めた場合に限り、致死量の麻酔薬が処方される。医師が見守る中、患者が自らの意志で点滴パックの栓を開く。20秒後、眠るように死ぬという。

     これを目的にスイスに渡航する外国人は後を絶たず、チューリヒ大学によれば2008年から2012年までの5年間で、31か国611人の“自死旅行”が確認されている。年々増加傾向で、今では申込みから実行日まで、3か月待ちだという。

    「最後まで自分の意志があることが条件なので、認知症が発症してからでは遅い。今のうちに周囲には伝えているのです。“ボケ始めたと思ったらすぐに言ってね”って。もしそう言われる日が来たら、私はすぐにでもスイスに行きます」(橋田)

    ※女性セブン2016年12月1日号

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