- なんでも
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【空】
《音訓》クウ・コウ・ク・あき・あ-く・あ-ける・そら・から・むな-しい・す-く・す-かす
《意味》
①むなしい。穴があいている。中に何もなくつきぬけている。
②あいている。何もない。からっぽ。からにする。〈対語〉実。〈類義語〉虚。
③むなしい。中身がないさま。実がない。からっぽなさま。うそ。うつけ。〈対語〉実。
④むなしく。なんの得るところもなく。いたずらに。〈類義語〉徒。
⑤うつろ。空虚な状態。何のあとかたもないゼロの状態。あな。▽去声に読む。〈類義語〉無。
⑥意識(色相)をこえてすべてをゼロとみなす悟りの境地。いっさいのものは、因縁によって生ずるもので、不変の実体はないという仏教の根本原理の一つ。▽自我の否定を説く我空と、万物に実体のないことを説く法空とが主なるものである。
⑦そら。おおぞら。また、地上のなにもない空間。
《解字》
会意兼形声。工は、つきぬく意を含む。「穴(あな)+音符工コウ・クウ」で、つきぬけてあながあき、中に何もないことを示す。
《単語家族》
孔コウ(つきぬけたあな)腔コウ(のどのつきぬけたあな)肛コウ(しりのあな)攻(つきぬく)などと同系。- 0
16/11/07 22:24:48