• No.3 リレーの選手

    16/10/13 23:19:02

    続き

    ■紛らわしい症状で見逃されるやっかいな「過去の病気」

     もう1点、梅毒は症状が多彩な反面、決め手となる目立った症状はないため、様々な診療科で見逃されている可能性があり、それも感染拡大の要因になっていると考えられる。

     F医師は言う。

    「眼科や内科、皮膚科、歯科、婦人科等を受診して、まったく別の病気と診断され、発見が遅れてしまうケースは多いと思います。例えば梅毒のバラ疹には、ジベルばら色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)という紛らわしい皮膚病があります。抗体検査をすれば区別できますが、医療従事者が疑いを持たなければ、見逃されてしまうでしょう。冒頭の少女の場合は看護師が、痛みもカユミもないことに注目し、皮膚科医に伝えて判明しました」

     実際の梅毒を診察したことがない上に、「過去の病気」という認識しかなければ、医師も「梅毒」という病名はなかなか思い浮かばないかもしれない。

    「ちゃんと見つけてもらうには、感染症科がある大きな病院を受診するといいでしょう。そういうところであれば、他の科を受診した場合でも、感染症科へ回してもらえるはずです」

     不幸中の幸いというべきか、梅毒は治療すれば治る。

    「病変が脳の周りの髄液まで入り込んでいる状況でも、薬物治療で治ります。早く発見し、抗生物質を使い、きちんと治療すれば大丈夫ですよ」

     参考に見せてもらった写真では、息をのむほどおぞましい症例の患者も、治療でキレイに治っていた。だから万が一、我が子や恋人に疑わしい症状が出たとしても、勇気を持って医療機関を受診させ、医師の指示のもと完全に治療させてあげよう。またカップルの場合は、同時に治療するのが鉄則だ。

    (終)

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