心臓移植 寄付呼び掛け　「ひまりちゃんを救う会」が会見　 へのコメント（No.4）

涼香ちゃん病状悪化・・・両親ら、募金達成急ぐ 肺移植へ５０００万円不足


　難病の「肺静脈狭窄きょうさく症」などを患う金田涼香ちゃん（１歳７か月）（吹田市）の米国での肺移植手術のため、募金活動をしている「すずかちゃんを救う会」が、あと約５０００万円となっている目標額達成を急いでいる。涼香ちゃんの病状が急速に悪化しているためで、９日には大阪、京都、兵庫などの１１か所で協力を呼びかけた。

　肺静脈狭窄症は、肺から心臓に血液を送る４本の血管が、狭まったり塞がったりして機能が著しく低下する原因不明の難病。米国での手術には約３億１０００万円が必要という。

　このため、８月末までの渡航を目指し、５月末に募金活動を開始。支援の輪は広がり、今月７日までの１か月余りで目標の約８６％にあたる２億６６１４万円が寄せられた。

　６月下旬には、受け入れ先となる米オハイオ州の小児病院に、前払い金の２億１９００万円を支払うことができた。

　ところが、涼香ちゃんの病状の悪化は予想以上で、心不全や肺の狭窄が進み、栄養補給を点滴に頼らざるを得なくなってきている。１か月前には自力で座れたが、今は寝返りも打てないほど弱っているという。このため両親は、まだ費用が約５０００万円不足しているが、渡航予定を１か月前倒しすることを決断した。

　双子の妹・清香ちゃんが同じ病で昨年１０月に亡くなっており、８日に府庁で会見した父誠博さん（３１）は「頬がこけた涼香の姿が、清香と重なってしまう。同じ道をたどらせたくない」と協力を訴えた。救う会は１０日にも梅田や京橋など１５か所で活動予定。口座振り込み（ゆうちょ銀行・記号１４０９０、番号５７４６１６６１など）でも募金を受け付けている。問い合わせは、救う会（０６・６８７５・３２２２）へ。

読売新聞