- ニュース全般
-
>>137 つづき
「ジュースを奢ってくれたり、釣りのことを教えてくれる優しい先輩でした」
少年を知る後輩は、そう語るが、こんな面も。
「普段から感情を押し殺しているような、我慢しているような印象を受けました。
どこか闇を抱えている感じでした」
■一方の被害者は、現場からは10キロメートル以上離れた牛久市に住む進士さんと判明した。
「中学生のときにお母さんを亡くしてね。おとなしくて、優しい感じのかわいい子だったけどね」
と記憶する近隣住民は、大人になった進士さんの変わりように首をひねる。
3~4年前、進士さんは実家に戻って来た。
変わった様子が見られるようになったのは2年ほど前から……。
「家の前を通ると
“殺すぞ”と叫ばれて怖かった」
「“水戸へ帰れ”
“おまえは田舎者じゃなくてド田舎者だ”とかね」
などと罵声を浴びせられたという証言が次々に集まる。
ただ歩いているだけで、水をかけられたという人も。
家の前の通学路が、児童の親の不安の声で、変更になったこともあった。
周辺住民から、市役所や警察にも相談が持ち込まれた。
「区長さんとか民生委員の人が何度も足を運んで、病院で診察を受けてもらうことをすすめたんだけど、お父さんは
“わかりました”というだけ。“娘が嫌がっている”って」
■専門家は
犯罪心理に詳しい碓井真史教授は、そう解説し、少年の心の中に、
「もともと破壊衝動があったのかもしれません。
そこに彼の心を不安にさせる何かが起こった。
そして外出したときに、人通りの少ない道に、自転車に乗った女性が来た。
たまたま状況がそろってしまい、殺人衝動が抑えられなくなったのではないかと推測します。
もしかしたら、女性の暴言が日々のストレスに火をつけた可能性もあるかもしれない」
■異変
人を殺す半日前、クラスメートはいつもと違った少年の様子を目にしていた。
「国語の授業中に、いつもは寝たりしないのに、寝るような姿勢になっていたの。
先生が何度も呼びかけても応えず、机に突っ伏したままだった。
先生が大丈夫かって身体を触ったら起きたみたいだけど、いつもはちゃんとノートは取っているし、先生に聞かれたら答えるし」
その異変が、何かの予兆だったのか。
異変はその後どういう経過を経て、見ず知らずの人をめった刺しにして殺すという強烈な殺意に変貌していったのか。- 0
16/08/21 03:28:02