千葉県がんセンター　診療報酬19億円を不適切に請求

テレビ朝日系(ANN) 06/14 23:54

　腹腔鏡（ふくくうきょう）手術を受けた患者が死亡するなど問題が相次いでいた千葉県がんセンターで、保険適用外の手術などについて19億円に上る診療報酬を不適切に請求していたことが分かりました。

　千葉県がんセンターでは、2008年からおととしまでに腹腔鏡手術をした男女11人の患者が術後に死亡しました。県などによりますと、問題を受けて、去年、厚生労働省が監査したところ、診療報酬の不適切な請求が発覚して病院側に調査を求めました。その結果、2009年から5年にわたって約22万4000件の診療で、例えば保険適用外の腹腔鏡手術を保険適用の開腹手術とするなどして診療報酬を不適切に請求していました。請求額は19億円に上ります。病院側は「医師をはじめ、職員の医療報酬請求に関する知識、及び意識が不十分だった」と謝罪し今後、保険者や患者に返還していくとしています。