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- 16/05/12 01:32:17
朝日新聞デジタル
会社事務所に侵入してお湯を盗んだとして、長野県警佐久署は11日、10日に建造物侵入と窃盗容疑で現行犯逮捕した佐久市の無職の男(52)を長野地検佐久支部に送検した。
男は「温かいものが食べたかった」と容疑を認め、「生活が苦しく、水道、ガス、電気はすべて止められていた」などとも供述しているという。
佐久署などによると、男は10日午前4時ごろ、同市内の会社事務所に合鍵を使って侵入。
事務所内のお湯約
2リットルを、持参した容器に移して盗んだ疑い。
同署は男が以前にも事務所に侵入し、合鍵を入手していたとみて捜査している。
(J-CASTニュース)
お湯を盗んだだけではなかった…
男は自宅近くにある建築会社の事務所に侵入。
何らかの形で合鍵を入手したとみられている。
周辺では、配達された新聞が抜き取られる事件が相次いでおり、長野県警の捜査員が警戒していた。
調べに対し、男は、「光熱水費が払えず自宅のライフラインを止められた。
温かいお湯がほしかった」などと供述している。
こうした記事内容について、ネット上では、「犯罪は犯罪だけど、何か切なくなるな」などと同情的な声が次々に書き込まれた。
「カップ麺食いたかったのかな」
「コンビニにお湯あんだろ...」
といった指摘も出た。
もっとも、
「合鍵使って入るとかただの空き巣じゃねえか」といった冷めた声もある。
地元自治体の福祉課によると、男は、生活保護は受給していなかった。
そんな中で一体、男はどんな暮らしをしていたのだろうか。
捜査が始まったばかりなので事実関係はよく分からないが、J-CASTニュースは、この男をよく知る関係者に取材できた。
関係者は次のように話す。
事務所の電気をつないで炊飯器でご飯を炊く「仕事がなかなか続かなかったようですね。
父親が死んで経済的な援助もなくなり、離婚して一人暮らしになったのが引き金になったのかもしれません」
この関係者によると、今回は、事務所からお湯を盗んだばかりでなく、事務所の外の電源から炊飯器に電気をつないでご飯まで炊いていたという。
いつごろからこうした行為をしていたかは分かっていないが、長野県警の調べに対し、「事務所の水道、電気、ガスをすべて使っていた」とも供述している。
県警では、男に余罪がないかどうかも調べている。
(イメージ)
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