２歳長男収納ケースに押し込め殺害「しつけとして…」、父を殺人容疑で逮捕　奈良

毎日新聞

　同署によると、井上容疑者方は４人家族で、同日夕、幸也ちゃんと長女（３）が居室で騒ぎ、注意してもやめなかったことに立腹。

普段おもちゃなどを入れるケースに２人を押し込んだ。

　生駒市によると、昨年１２月に県中央こども家庭相談センター（児童相談所）に「子供の泣き声が聞こえる」と通報があった。

市担当者が今年１月に家庭訪問したが、母親と面談して「特段の注意は不要」と判断した。

２歳児収納ケース殺害　ケース内に玩具、ＣＤ十数点…隙間なく、３歳長女に挟まれ窒息か

産経ニュース

　ケースにはＣＤやぬいぐるみなど子供のおもちゃ十数点が入っていたことが１２日、捜査関係者への取材で分かった。

殺人容疑で逮捕された父親の井上祐介容疑者（３９）は男児と長女（３）を同時にケース内に閉じ込めており、中にあったおもちゃを含めると、ほとんど隙間がなかったとみられる。
　死亡した長男、幸也くんの死因は、窒息による低酸素脳症だったことがすでに判明している。

奈良県警は幸也くんがおもちゃや長女に挟まれて身動きのとれない状態になり、肺を圧迫されていたとみて当時の状況をさらに詳しく調べる。
　県警は同日午後、殺人容疑で井上容疑者を奈良地検に送検した。

　捜査関係者によると、ケースはもともと子供のおもちゃ入れだったが、井上容疑者が閉じ込め行為に何度も使っていたという。

事件当日、幸也くんと長女は約２０～３０分間、蓋にロックをされてケース内に入れられていた。

ケースは幅約８０センチ、高さ約３０センチ、奥行き約４０センチ。

幸也くんは身長約９０センチ、長女は約９６センチだった。

　妻（３５）は井上容疑者の行為について「前にもやっていたが、子供に問題はなかったので、大丈夫だと思っていた」と説明。

県警は井上容疑者の閉じ込めが常態化していた可能性があるとみている。

　井上容疑者は「子供２人がテレビをたたいいて騒ぎ、注意しても聞かなかった」などと供述している。

毎日新聞

父を監禁致死で起訴

　◇奈良地検、殺人罪の適用を見送り

　長男（２）と長女（３）をプラスチックケースに閉じ込め、長男を窒息死させたとして、奈良地検は２日、父親で会社員の井上祐介容疑者（３９）＝奈良県生駒市辻町＝を監禁致死などの罪で起訴した。

県警は殺人容疑で逮捕したが、地検は
「殺意の立証に足る証拠が収集できなかった」として殺人罪の適用を見送った。

　起訴状によると、井上被告は４月１０日、自宅で長男幸也（ゆきや）ちゃんをケース（幅約８０センチ、奥行き約４０センチ、深さ約３０センチ）の中にうつぶせに入れ、さらに長女をその上に覆いかぶせて蓋（ふた）をし、ロックを掛けて放置し、２人を監禁。

幸也ちゃんを窒息による低酸素脳症で１１日に死亡させたとしている。

　地検は起訴内容への認否を明らかにしていない。

逮捕後の県警の調べに対し、井上被告は「殺意はなく、しつけのためにやった」などと供述していた。