羽生結弦

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      18/08/04 13:17:52

    「チーム羽生結弦」は、メディアにも完勝した。金メダル獲得の裏にあった情報戦略

    VICTORY
    2018/2/26 20:30

    ■“情報戦略”でも圧勝したチーム羽生

    羽生結弦、二個目の金メダルは、自分とライバルに勝っただけでなく、メディア、組織、ビジネス、人心、それらを見事にコントロールし、自らの支配下に収めての快勝だった。
     
    インターネットやSNSの普及で、情報を隠したり、意図的に操作するのは難しいと思われる現代において、羽生結弦とその陣営(チーム羽生結弦)は、ほぼ完璧にそれをやってのけた。もちろん、羽生の実力と実績が前提にあるのは言うまでもない。ソチ五輪金メダル、日本だけでなく海外での人気、IOCにとっても巨大化・怪物化した五輪ビジネス(イベント)最大の主役のひとりである羽生を失うわけにいかない事情……。それらを冷静に分析・把握し効果的に活用。描き上げた全体構想とシナリオによって劇的な二連覇を手繰り寄せた……ごく当たり前に、今回の連覇達成を報道風に表現すれば、次のようになるだろう。
     
    すべては昨年11月、大会前の公式練習で右足首靭帯損傷の大ケガを負ったところから始まる。
     
    ケガで羽生結弦のオリンピック連覇に黄信号、いや赤信号が灯った。ところが、羽生はそこから奇跡的とも言える復活を果たし、ぶっつけ本番にもかかわらず、ショートプログラムで素晴らしい演技を展開。出来栄え点の減点がない完璧な演技でトップに立った。
     
    フリーでは後半ややジャンプの着氷が乱れたものの、執念の粘り強さで耐え、見事に二連覇を飾った。会場は再び展開された羽生結弦劇場に酔い、興奮に包まれた。そしてもちろん、感動の演技を終えた羽生結弦にスタンドからはプーさんシャワーが浴びせられた。白いリンクが、瞬く間に黄色に染まった。
     
    この原稿をもし雑誌かネットメディアに送ったとして、撥ね返される可能性はあまりないだろう。冷静に読めば「誇張した表現」が、それほど咎められない現実がスポーツ報道にはある。
     
    実際、同じような原稿が直後に多くのメディアで発信された。これは、メディアが報じたものだが、同時に「羽生陣営の描いたストーリー」だとも感じる。羽生結弦、そしてチーム羽生は、きっちり滑りさえすれば金メダルを手にする勝算が十分にあった。それくらい羽生の実力は群を抜いていた。メディアは悲観的な観測を出し続けるだろう。しかし、それをひっくり返すことで世間は感動と興奮で最大限の賛辞を送ってくれる。そんなシナリオを描きながら孤独な3ヵ月を粘り強く重ねた。

    続く

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