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今までは、オリンピック開催国なら優先的に出場枠をもらうことができたが、平昌オリンピックからはその制度がなくなった。
韓国はキム・ヨナの引退以来、目立った成績を残しているフィギュアの選手がいないので、自国の選手が出場できない可能性すらある。
実際、韓国選手の今季成績を見ると、女子シングルではパク・ソヨンが「欧州選手不参加」の四大陸選手権で挙げた4位が最高順位。
男子はキム・ジンソがグランプリ(GP)2大会で9位と低迷する。
ペアではGP出場がなく、アイスダンスもGP出場がなく、四大陸選手権に出場した3組は8、10、11位。8位組は優勝組から43点以上も離された。
そこで、韓国スケート連盟は2~3月に開催されたIOC執行委員会で「開催国・韓国に出場権4枚をくれと要求した」という。
国際オリンピック委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)は3月10日、最低技術点をクリアする条件付きで「開催国に限って別途の出場権を与えることにした」。
すると韓国スケート連盟は、「不毛地当然」(SBS)と揶揄されるペアとアイスダンスで「外国人選手を帰化させる計画」を推進したというのだ。
ところが、IOCが14年12月に策定した「アジェンダ2020」で五輪の肥大化を防ぐために出場人数を可能な限り抑制する理念から、開催国枠に反対を表明。結局、この決定はもろくも白紙撤回されたという。
崖っぷちに追い込まれた韓国連盟が次に繰り出した一手は、団体戦で与えられる例外規定を活用する方法だという。
例えば、男女シングルとアイスダンスで五輪出場権を獲得し、ペアを逃したと仮定すると、原則的にその国は団体戦に出場できない。
ただ例外的に技術点の最低水準をクリアすれば追加メンバーとして出場が考慮される。
SBS(ソウル放送)によると、韓国連盟はこの例外規定を活用してペアとアイスダンスの出場をもくろむ。
韓国連盟の関係者は「団体戦に出場する10カ国が事実上、追加エントリーをすべて使っていない。ソチ五輪でも使用されたのは3人だけ」と楽観的に予測を示し「技術評価だけをクリアすれば、フィギュア全種目に出場できる見込み」と語っている。
捕らぬ狸の皮算用のような話だ。
最低技術点のクリアに目標を置く低レベルな選手が出場して、自国民は応援できるのか。
逆に悪い成績にガッカリして「なぜ、こんな低レベルな選手を五輪に出したのか」などと批判を受けるのではないか。
場当たり的な思考が高くつくことになりそうだ。- 0
16/03/27 23:21:34