“ねこ副船長”みーちゃんと巡る「新湊観光船」

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  • グレープフルーツ
  • 16/03/06 10:03:49

 “ネコノミクス”は港町の富山県射水市にも? 同市内を巡る「新湊観光船」の副船長に三毛猫の“みーちゃん”が着任して以来、客足が好調らしい。冬場は土日のみの営業だったが、3月1日から平日運行がスタートしたばかり。ねこ副船長は1日に1回程度、乗船しているとのこと。みーちゃんの案内で水上観光を楽しんでみた!

 ねこ副船長は3歳のメス。「みーちゃん」と呼ぶと、「ニャッ」と返事をする。体の大部分が白く、尻尾と頭が茶と黒で、目は薄い金色、なかなかの美猫だ。カメラを向けても怖がらない。営業部長の木村雅彦さんから「連れて一緒に乗って」といわれ、抱き上げた。初対面の人に対する警戒心ゼロだ。お腹をなでても怒らず、ピンク色の肉球も“ぷにぷに”させてくれた。とにかく、人懐っこい! 

 船が出港した後、足元が揺れても全く怖がらず、甲板と船内を行ったり来たり。船の上部に乗ってカモメに向かって「ニャ~」と絶叫し、飛び降りて甲板でころ~ん。見ている方は「海に落ちたらどうしよう」と内心ヒヤヒヤだ。猫用のライフジャケットを持っているそうだが、最近ちょっと太って、きつくなったらしい。この日は着用していなかった。船長さん曰く「ほっといても大丈夫。勝手に遊んでいるよ」とのことだ。

 新湊観光船は、大型練習帆船「海王丸」が停泊している海王丸パークを出港し、日本海側最大級の斜張橋・新湊大橋の下をくぐって、射水市内を流れる内川をゆったりと進む。内川沿いの「川の駅 新湊」でお客さんを下ろした後、みーちゃんはホッとしたのか、ライフジャケットが積み上げてあるスペースで居眠りを始めた。つくづく自由なねこ副船長である。本日の任務は終了らしい。

 観光船の事務所にみーちゃんが現れたのは2013年11月のこと。海王丸パークには時々、子猫が捨てられており、そのうちの一匹だった。木村さんは、子猫だったころのみーちゃんを思い出し、口元を緩めた。
「脚をよじ登ったり、すり寄って甘えたりする姿にみんなすっかりメロメロ。私は“犬派”でしたが、かわいくて、かわいくて……」

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ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

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    • 16/03/10 12:43:45

    昔はネズミ避けのために猫を漁船に乗せてたけど
    今は観光船に猫が乗る時代なのね

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    • パイナップル
    • 16/03/06 16:00:48

    無理させないで欲しい

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    • パイナップル
    • 16/03/06 16:00:48

    無理させないで欲しい

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    • 16/03/06 13:09:19

    子猫の頃から、大勢の人間に囲まれて育ったからなつっこいんだね(*´∀`*)

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    • 16/03/06 12:28:23

    >>5
    いいなー
    こういうの子供も喜びそうだね

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    • 16/03/06 12:18:17

    >>3
    動物の本能が何かを察知するのね(笑)

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    • パイナップル
    • 16/03/06 12:12:08

    へー。地元だけど、知らなかったわ。空いてるなら乗りたいな。

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    • 16/03/06 12:10:34

    >>3
    ほんとだね。
    その時は無理矢理乗せたりしないでほしいね。

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    • 16/03/06 12:06:26

    きっと、みーちゃんが乗船を拒否した日は、この船は危険なんだな…。

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    • 16/03/06 12:03:09

    「世界ネコ歩き」を見てると、船に乗ってる猫けっこういるよね

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    • グレープフルーツ
    • 16/03/06 10:05:31

     「事務所で飼おう」と社員の意見は一致した。「三毛猫だから“みーちゃん”」と名前はすぐに決定。乗船は2014年5月ごろからである。木村さんが試しに乗せてみたところ、最初からまったく嫌がらなかった。「和歌山電鉄貴志川線貴志駅の“たま駅長”のように人気が出ればいいなあ」という社員の期待を背負い、“副船長”は誕生したのである。

     ちなみに、みーちゃんは正社員とのこと。給与は餌の“カリカリ”。時々、煮干しやかまぼこなどの“ボーナス”も出る。普段は事務所におり、午前8時半に社員が出勤してくると、お出迎えするのが朝一番の仕事である。水曜日が公休で、女性社員と一緒に帰宅し、チワワ犬のティーちゃんと昼寝をしたり、遊んだりして過ごす。

     また、波が高いと、乗船しない。なぜなら船酔いするからだ。そうとは知らず初めて乗せた時、みーちゃんはふらふらになり、声高らかに鳴いてから嘔吐してしまった。木村さんは「ストレスがかからない天候の時を選んで乗せています」とのこと。上司は、職場のストレス改善に理解がある。

     それもそのはず。副船長の集客効果は絶大で、「みーちゃんと船に乗りたい!」と多くの女性客や家族連れが訪れるようになった。昨年は、北陸新幹線の開業効果と相まって、乗船者数が3~4割増え、過去最多を更新した。みーちゃんは重要な戦力であり、体調を崩してしまっては、営業成績に響くのである。

     新湊観光船は毎日、午前9時から午後4時まで随時運航している。みーちゃんが乗船するのは、内川遊覧コース(約50分、1500円)か新港遊覧コース(約30分、1000円)であり、どの船に乗るかは、その日の波の高さとご機嫌次第らしい。

     海王丸パークから富山湾から眺める立山連峰は絶景だったが、みーちゃんと遊んでいたらあっという間に時間が過ぎてしまった。「みーちゃんと会いたい」「また乗りたい」と思わずにはいられない。なるほど、こうやってリピーターを獲得していくわけか……。ねこ副船長、なかなか“できる社員”である。
    (ライター・若林朋子【元 北國・富山新聞記者】)

    2016/3/ 6 07:00
    http://dot.asahi.com/dot/2016030300325.html(記事)
    http://dot.asahi.com/asahicameranet/photogallery/archives/2016030300328.html(フォトギャラリー)

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