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- 匿名
- 16/02/23 15:48:29
長井市中心部のビルで27年以上営業を続けてきたスーパー「ヨークベニマル長井店」が21日夜、閉店した。
代替店はまだ決まっておらず、他の約10のテナントも同日までに閉めた。
建物は当面空きビルとなる。
中心商店街に同規模のスーパーはなく、市民が生活用品購入に不便を来す事態が想定されるほか、地域経済の低迷を招く恐れもあるため、市や商工会議所とビル運営会社が協議の場を持ち打開策を探っていく方針だ。同長井店は「タウンセンター」(長井市)が運営する本町2丁目のビルのキーテナントで、生鮮食品と衣料品、日用品をそろえ、近年は一日千人以上の市民らが訪れていた。
おととしに市内2店舗目を郊外にオープンさせたのに伴い、長井店閉店を決めた。 タウンセンターは、長井店と同形態のスーパーの入居を念頭に、昨年秋から複数の企業と交渉しているが成立に至っていない。今後早期に代替店が決まったとしても、ビル内の原状復帰や補修作業などが必要で、開業まで最低3カ月はかかる見込みだ。
長井店は徒歩や自転車で訪れる高齢者らが比較的多かった。食料品や日用品をまとめて購入できる店舗がなくなると“買い物難民”が出ることも考えられる。
市は、条件が合えば一部の課を移したり子育て支援スペースを設けたりする構想も持っている。
最後の営業となった21日のヨークベニマル長井店は終日にぎわい、店員が入り口に整列し、客に感謝の意を伝えた。
近所から訪れた70代女性は「気軽に総菜を買える場所がなくなり、あしたからどうしよう。早く新しい店に来てもらうしかない」と話していた。
山形新聞 2016年02月22日
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