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- 匿名
- 15/12/16 16:43:03
スマートフォン利用者の8割が、スマホに「かなり依存」もしくは「やや依存」していると答えている。便利なスマホではあるが、睡眠時間が減ったり、仕事に悪影響があったりするとしたら問題だ。(ITジャーナリスト・三上洋)
MMD研究所が「スマホ依存に関する調査」の結果を発表した(MMD研究所調査データ「『スマホ依存』の自覚は8割、特に20代の4割が『かなり依存している』と回答」)。回答者の28.5%が「スマホにかなり依存している」、52.0%が「やや依存している」と答えている。
合わせて80.5%もの人が、スマートフォンへ依存していることになる。調査はインターネットで行われているため、スマホ利用者が多いという背景はあるが、8割がスマホ依存を自覚しているのは驚きだ。
具体的にはスマートフォンへの接触時間が長いことがある。接触時間で多いのは「1時間~2時間未満」の22.6%、「2時間~3時間未満」の19.9%だが、それより時間が長い人も多い。
3時間以上の人を、すべて足すと39.0%にもなる。全体の約4割が、3時間以上もスマホを使っているのだ。さらに「7時間以上」という人も10.7%おり、ネット利用者の多くがスマホにどっぷりと浸つかっていることがわかる。
では、それだけの長時間を、どこから捻出しているのだろうか? 「スマートフォンをよく利用している時間帯は?」という質問への答えが、左のグラフだ。「(その時間帯に)よく利用する」が多い順に並べてみよう。
第1位:帰宅してからベッドに入る前まで:70.8%
第2位:ベッドに入ってから寝るまで:51.2%
第3位:朝起きてから家を出るまで:38.3%
家にいる時間、特に寝る時間にかかっている。「ベッドに入ってから寝るまで」に、スマホを使う人が半数以上おり、朝起きて出勤・通学までの忙しい時間帯にも、スマホを見る人が4割弱いる。
この結果を見ると、「睡眠時間を削ってスマホを使っている」としてもいいだろう。寝るときも起きるときもスマートフォン。現代人の睡眠は、スマートフォンに侵食されているのだ。
◆スマートフォン依存により睡眠時間が削られる
これに似た傾向は、高校生のスマートフォン調査でも出ている。総務省が平成26年に行った「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」でも、スマートフォンで睡眠時間が減ったとの回答が多い。
この調査によると、高校生のネット利用時間のうち、スマートフォン・フィーチャーフォンの利用時間は、平均で1日161.9分。毎日2時間40分も、スマホを使っていることになる。忙しいはずの高校生は、どの時間を削ってスマホを使っているのだろうか。「スマートフォン利用開始により減った時間は?」という質問に対する答えが、下のグラフだ(複数回答)。
もっとも多いのは「睡眠時間」で、全体の40.7%。次は「勉強の時間」で34.1%、「テレビを見る時間」の27.8%と続いている。テレビを見る時間が減るだけなら問題はないが、睡眠時間や勉強の時間が減るのは問題だろう。
「睡眠時間が減った」と答えた人は、女子は44.8%、男子では36.1%と、女子のほうが割合が大きかった。スマートフォンへの依存傾向は、全体的に女子のほうが多く、利用時間も長くなっているためだ。
「ネット利用を原因とする生活等への影響」を聞いたところ、以下のような答えが多くなっている。
第1位:ひまさえあれば、スマートフォンでネットを利用している 42.6%
第2位:自分はネット依存だと思う 25.0%
第3位:起きている間中、ずっとスマートフォンでネットを利用している 12.3%
高校生がどっぷりとスマートフォンに浸かっていることがよくわかる。総務省の調査によれば、高校生のスマートフォン利用者は全体の84.5%にも及ぶから影響は大きい。
>>1へ続く
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