- ニュース全般
-
毎日新聞(長文)
自殺前に「支援が必要」把握
いじめを苦に自殺したとみられる男子生徒が、心理テストで「支援が必要」と判定されていたことが分かった。
市教育委員会が10日の臨時会で明らかにした。
同校は死亡の数日前に結果を把握しており、委員から「危機感とスピード感が足りない」と批判の声が上がった。
名古屋市立の小中学校では子どもたちの状況を把握するため、民間の心理テストを実施している。
同校は年2回行い、男子生徒は6月のテストで「学級生活に満足できていない」、10月には「支援が必要」との結果が出た。
「支援が必要」とされたのはクラス29人のうち、この生徒を含む2人だけだった。
10月の結果が同校に届いたのは28日。
11月上旬の校内会議で、スクールカウンセラーへ相談するか判断する予定だった。
だが男子生徒は同月1日夕、自殺した。
臨時会では担任らが男子生徒に対し
「どちらかと言えばいじめられやすいタイプ」との印象を持っていたことも明らかにされた。
市長と教育委員会が教育政策を協議する「総合教育会議」も10日開かれた。
2013年には同市南区の市立中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺しており、河村市長は「生徒の自殺が2年で繰り返された。本当に機能しているのか」と市教委の対応を改めて批判した。
市長がいじめ自殺で市教委を痛烈批判
河村市長は、別の市立中の生徒が自殺したことを挙げ「これまで何をやっていたのか。猛省を促します」と市教育委員会を強く批判した。
出席者全員で男子生徒を悼み黙とうした後、梶田知委員長がこれまでに把握した自殺までの経緯や、学校、市教委の対応を説明した。
市教委は、担任教諭が入学直後の男子生徒を「心は強い方でなく、いじめられやすい」とみていたことを明かした。
梶田委員長は、
2年前の自殺の検証結果が生かされていないと認めた上で
「教訓が現場に届かなければ同じことを繰り返す。重く受け止め厳しく対応する」と述べた。
直前にカウンセリング結果
市教委は学校側の対応が間に合わなかったと説明した。- 0
15/11/10 23:48:29