- なんでも
-
(>>84より続き)
とはいえ、国民の不安感を反映した議論がなかったかといえば、そうとも言えない。
1つは「アメリカの言いなりになる」という話である。
そもそも米国は東アジアの平和と安定を
自分の主導権によって維持したいと考えている。
日本の自衛隊を活用しようとしているのは、米国の力不足を補う限りにおいて、である。
だから日本の核武装は絶対に認めない。
そんなことを認めたら、日本が米国の手のひらから滑り落ちて、独り歩きしかねないからだ。
以上は米国の事情である。
だがそのことと、日本が米国の事情を唯々諾々と受け入れるかどうかは、まったく別の話だ。
日本は日本の国益に照らして、どう平和と安定を守るかを考えなければならない。
当たり前だが、どの国も自国の戦略がある。
野党や反対派が唱えるのは「今回の法案を通したら米国の言いなりになる」という話だった。
だが、真の問題は「米国の言いなりになる」かどうかではなくて、
日本の平和と安定をどう確保するか、だったはずだ。
次へ- 0
15/09/28 10:13:39