マック飲料にプラスチック破片　女性が口内に軽傷　大阪 へのコメント（No.72）

マック異物事故　社内規定違反だった　店側が独自に用具使用
スポーツ報知 9月5日 7時4分配信
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　「マクドナルド枚方禁野（ひらかたきんや）店」（大阪府枚方市）で提供された「抹茶ラテフラッペ」にプラスチック片が混入し、飲んだ女性が口の中を切り、けがを負っていたことが４日、明らかになった。プラスチック片はラテアートを描くためのステンシル（型抜き板）だったが、同店舗が社内規定に違反したものを使用し、事故につながったことがスポーツ報知の取材で分かった。

　日本マクドナルドＰＲ部によると、女性は２日午後１時ごろ、家族３人で枚方禁野店を訪れ、ドライブスルーで「抹茶ラテフラッペ」を購入。飲んだ直後に痛みを覚え、吐き出すとプラスチックの破片が見つかった。

　直後に店へと戻り、店員と商品の中身を調べたところ、数十個の破片が出てきた。店は同日中に女性に謝罪し、代金を返した。女性は口の中を切るけがを負ったが、幸いにも軽傷だった。他に異物混入は確認されていない。

　事故の前、店ではカプチーノの泡などにイラストを描く「ラテアート」に使うプラスチック製のステンシルが１枚無くなっていた。同社ではフラッペを作った際、氷を砕くミキサーにステンシルが混入し、粉砕されたものとみている。

　全国に３０７５店を展開（７月末現在）しているマクドナルド。枚方禁野店は９５店のみ取り扱っている本格カフェコーナー「マックカフェバイバリスタ」の設置店舗だった。「抹茶ラテフラッペ」は「―バリスタ」のみの期間限定メニューだ。

　「―バリスタ」設置店舗では通常、本社から納品された２タイプのステンレス製ステンシルを使用しているが、枚方禁野店では「もっといろいろなイラストを提供し、お客さまに喜んでいただきたかった」とし、独自に３タイプのプラスチック製ステンシルを購入し、使っていた。「会社から納品された機器、物品を使うこと」というマクドナルドの社内規定に違反していたことになる。

　ミキサーに誤って入ったのがステンレス製であれば、粉砕されなかった可能性が高い。同社は３日に全９５店舗に対して聞き取り調査を実施。自前のステンシルを使っていたケースは他にはなかったが、洗い場の整理整頓やマニュアルの徹底を通達した。

　マクドナルドでは昨年７月から今年１月にかけ、全国の店舗で金属片や人間の歯、ビニール片などが商品に混入していた事実が続々と発覚。再発防止に努めていた中での新たな事故となった。