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- 私は細マッチョよりムキムキのが好き
- 15/08/12 13:45:45
入浴シーンといっても、出演するのは男子ばかり、“裸率90%”という驚くべき番組が人気だ。いったいどんな内容なのか? コラムニストのペリー荻野さんが綴る。
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テレビで見る入浴シーンといえば、昭和の時代から『水戸黄門』の由美かおる様を筆頭に、深夜番組のセクシークイーンや旅番組の女優陣の担当と決まっていた。しかし! BSジャパンで7月スタートの『メンズ温泉』は、これまでの常識をすべて覆し、「男たちだけの温泉番組」として驚くべき入浴シーンを連発している。
「伊東温泉」の回では、俳優の加藤貴宏(1988年生)と倉貫匡弘(1982年生)、田中康寛(1987年生)のヒロヒロトリオ(命名ペリー)が登場した。まずは、伊東の海を前に、波と戯れ、水をかけ合ったりしてはしゃぐ面々。すぐさまシャツは脱ぎ捨て、上半身は裸だ。海に入るのをためらう加藤を倉貫、田中が抱えるようにボッチャンと投げ込む。
そして瀟洒な温泉宿に到着するや、すぐさま温泉に。脱衣所で軽口をたたきながら、するすると全裸に。腰に白いタオル一丁で湯船にGO!…かと思いきや、最初はしっかりシャワーで洗うんですね。そこから撮るところが奥深い。突如、画面はスローになり、ダーダダ~♪というメローなBGMの中、全身に水しぶきが当たる彼らをゆーっくりと見せつける。
湯船に浸かった後は、露天風呂へ。いいお湯にうっとりする彼らの横には丸めたタオルが。これが女優のレポートならば胸から下はしっかりとバスタオルでホールドしているが、メンズ温泉はタオルははずしているってことなんですな。なるほど、ここも奥深い。
さらに奥深いのは、風呂上がり、浴衣姿になってビールで乾杯した後、布団に横たわりながら男子の雑談が繰り広げられること。この日はなぜか、「初キス体験」の場面を再現することになり、自分をほめてくれた先生にチューを迫る…って、これを浴衣姿でやってんですから、3人が! はだけた浴衣の胸元もしっかり見せ、最後は電気を消して寝顔まで。「ビール飲んでるから、なんでもヒワイな言葉に聞こえるよー」とクラさんこと倉貫が言っていたが、それを言うなら視聴者にも聞こえてるよ!
この番組は「疲れている女性を癒したい」という願いから始まったものだという。確かに大河ドラマ『八重の桜』では、西島秀俊の細マッチョに女性ファンの目が釘づけになったことがあったし、伊藤英明はCMなどで惜しげもなく肉体美を見せつけて人気を集めている。
『メンズ温泉』では、厳選された機材を使い、厳しいオーディションで選ばれたメンズの美しさを十二分に映し出し、さらには温泉の魅力も余すことなく伝えるのが目的の番組。オンエア第1回は、都内銭湯を会場にした第一次オーディションが、第2回は最終オーディションの模様を放送した。最終選考では候補30人が一堂に入浴。その結果、見事女性審査員たちに選ばれたのが、伊東に出かけたヒロヒロトリオのほか、K-1の格闘家武尊(1991年生)、作家志望の大森翔太の5人なのだ。
バリバリ腹筋割れの武尊から、色白細身の大森まで、いろんな裸メンズが揃うのは、やっぱり奥深い。全員毛深くないことも重要だ。自分好みの“裸率90%”に癒されてみますか。
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