• No.173 匿名

    15/07/29 21:05:10

    ちょっとだけ、お勉強しようか。

    嵐・櫻井パパが就任する事務次官とは? 早稲田塾講師・坂東太郎の時事用語
    THE PAGE 7月29日(水)17時40分配信

     人気アイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔さんの父親である櫻井俊・総務審議官が同省の事務次官に起用される人事が28日、正式発表されました。

    「事務次官」は、名前に「次官」と付きますが、ニュースではよく「官僚トップ」と紹介されます。

    実際にどれくらい偉くて、なるのはどれくらい難しいのか、改めて考えていきましょう。

    ●事務次官はどれくらい偉いの?

     櫻井俊氏は東大卒。

    国家公務員上級甲種試験(後に1種。現在は総合職)に合格し1977年に旧郵政省に入りました。

    上級甲合格者はいわゆる「キャリア官僚」と呼ばれる国家公務員の上位層の大半を占めます。

    課長、局長と出世の階段を上り、事務次官へと就任する運びとなりました。

     各省の組織をおおまかに分類すると

    (1)大臣・副大臣・政務官

    (2)大臣官房

    (3)局

    となります。

     うち(1)はほぼ選挙で選ばれた政治家で、省のワン・ツー・スリーです。

    (2)の大臣官房は企業で総務部とか社長室とか呼ばれる地位を占め、他の局より格上です。

    その中で公務員全員のトップとなるのが事務次官で、官僚の出世コースの最高到達点です。

    もちろん上には(1)が存在し、省での順番は4番目であるものの、キャリア・ノンキャリアを含めた専門家集団である国家公務員の総束ね役で、いわゆる「事務方」の最終決定権者といっていいでしょう。

    言い換えるとそれより上を望めば官房副長官を除いて国政選挙に立候補し政治家になるしかありません。

    まれに民間人を首相が(1)に選ぶ場合もありますが近年では珍しいです。

     形式的には(1)を補佐し、助言するのが事務次官。

    ただし局長レベル以下のプロフェッショナル集団の意見をまとめて企画立案する頂点でもあるので、その威信は大臣以上とも目されています。

     なお外局がある場合はそこの長官が事務次官に次ぐ地位となるのが慣例です。

    総務省の場だと消防庁長官が該当します。

    つづく

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