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- 匿名
- 15/07/14 11:29:10
西日本新聞経済電子版 7月14日 10時40分配信
近畿大(大阪府東大阪市)は13日、ウナギの生息数減少が危ぶまれる中、新たに開発した「ウナギ味のナマズ」の試食会を、大阪市内で報道関係者向けに開いた。かば焼きになったこのナマズは風味、食感ともほぼウナギ。近畿大は近く、鹿児島県内に設立予定の生産会社に技術を提供し、本格的な養殖を進める方針を明らかにした。
開発を担当した農学部の有路昌彦准教授は「今後1年程度で約10万匹の生産を目指したい」と目標を語った。
試食会には新聞・テレビの記者など約40人が参加した。テーブルに出されたかば焼きは見た目もウナギそっくり。最初は恐る恐る口に運ぶ参加者もいたが「しっかりしたウナギの味わいがある」「知らされていなければナマズとは分からない」と好評だった。
ウナギ養殖に必要な天然稚魚(シラスウナギ)の漁獲量は近年、乱獲などの影響で減少傾向にある。近大はウナギの代替品として、食感が似ていて養殖技術が確立されているナマズに着目。養殖中のえさや水質を工夫し、泥臭さがなく、身に脂の乗ったナマズの開発に成功したという。
有路准教授は「かば焼きの味はウナギと遜色なく、刺し身や天ぷらといった調理法にも合う」と強調。今後の流通については「関東を中心に、大手商社や外食チェーンなどとの商談が進んでいる」と説明した。
新開発ナマズのかば焼きは土用の丑の日の7月24日、東京・銀座と大阪市内にある同大直営の飲食店「近畿大学水産研究所」で、限定30食で試験販売される予定だ。
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