矢巾の中２自殺：０件が一転３０件超　町教委、昨年度分いじめ修正／岩手

　矢巾町の中学２年、村松亮さん（１３）がいじめを苦に自殺したとみられる問題を受け、町教育委員会は４日、国に０件と報告していた昨年度のいじめ認知件数を、３０件超に修正する方針を町議会で示した。しかし、具体的な件数については、明らかにしなかった。
　町教委は６月、昨年度のいじめの認知件数をゼロと報告。しかし、村松さんへのいじめが含まれていなかったことから、村松さんが通学していた中学校分を３件に修正していた。さらに、文部科学省が先月、全国の各教委に調査のやり直しを求めていたこともあり、町教委は町内６小中学校で再調査をしていた。
　町教委の立花常喜学務課長は「いじめの認定に当たっては、いじめの回数や継続性を重視していたが、単発の件も含めたので件数が急増した」と話した。