【日歯連迂回献金疑惑】会長から任意聴取　東京地検　会計担当役員も

産経新聞 2015年5月2日（18:01)配信

　政治団体「日本歯科医師連盟」（日歯連、東京都千代田区）をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が高木幹正会長ら、複数の日歯連幹部から任意で事情聴取していたことが２日、関係者への取材で分かった。　
　政治資金収支報告書などによると日歯連は平成２５年１月、西村正美参院議員（５１）＝民主＝の「西村まさみ中央後援会」に５千万円を支出。この後援会は同じ日に、石井みどり参院議員（６５）＝自民＝の「石井みどり中央後援会」に５千万円を寄付していた。さらに、日歯連は同年、石井みどり中央後援会に直接４５００万円を寄付していた。
　規正法は１年間の寄付の上限を５千万円と規定しており、限度額を超えないように装うための迂（う）回（かい）献金だった可能性が指摘されている。両後援会の代表はいずれも高木会長が務めている。日歯連関係者は「（寄付について）高木会長が知らないはずはなく、理事会にも諮っているはずだ」と指摘。特捜部は不透明な資金の流れについて、高木会長や、寄付の決定を実質的に主導していたとみられる会計担当の男性役員に説明を求めたとみられる。