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幼児守る父蹴り続け 函館・殺人未遂容疑者、車捨て逃走
北海道新聞 4月11日(土)8時11分配信
【函館】「車で後ろからはねた上に、襲いかかるなんて」―。函館市内の保育園前の歩道で10日、親子3人が軽乗用車ではねられ、父親らが暴行された事件は、静かな住宅街を恐怖に陥れた。目撃者によると、殺人未遂容疑で逮捕された中村孝容疑者(43)は、けがをした幼児を守ろうとした父親を蹴り続けたという。親子を助けようとした男性とも、もみ合いになり、現場周辺は怒号や叫び声が飛び交い騒然となった。
「車道を走っていたのに、突然、電柱の手前から歩道に乗り上げて走り続け、その後『ドーン』という音が聞こえた。ブレーキ音は全く聞こえなかった」
函館市の観光名所、五稜郭跡から北に約1キロの住宅街。中村容疑者の軽乗用車の後ろを走っていたタンクローリーの男性運転手(49)は、目撃した事件の瞬間をそう振り返った。
運転手が驚いて車を止めると、中村容疑者は軽乗用車を降りて倒れていた3人に無言で近づき、幼児を抱きかかえるようにしていた父親の背中を蹴り続けたという。
運転手が暴行を止めるため「何やってんだ」と叫んで中村容疑者の背中をつかむと、もみあいになり顔を殴られた。
当時、現場前の保育園内には園児約20人と保育士ら職員7人がいた。園児に給食を食べさせていた保育士の女性(54)は「園外で『ドーン』という音が聞こえ、しばらくしてから保育園の玄関から親子3人が園内に逃げ込んできた」と緊張した面持ちで話した。
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15/04/11 10:26:51