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70年談話で「侵略」言及へ 「世界共通 許されぬ行為」
産経新聞 8月10日(月)7時55分配信
安倍晋三首相が14日に発表する戦後70年談話で、「侵略」に言及する方向であることが9日、分かった。
戦前・戦中の日本の行為に絞っての「侵略」というよりも、
世界共通での許されない行為として触れる可能性が高い。
首相は7日夜に行われた公明党の山口那津男代表らとの会談で、これらの方針を含む談話の原案を示したが、公明党側は戦前の日本の行為と侵略の関係を明確にするよう求めたもようだ。
「侵略」の表現をめぐっては、戦後70年の首相談話に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」の報告書で、委員の多数意見として「満州事変以降、大陸への侵略を拡大」と明記された。
ただ、注釈で「侵略」の表現を使うことに「複数の委員より異議がある旨表明があった」とも付記している。
今回、首相が談話の参考とするのは、今年4月にインドネシアで開かれたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議の際の自身の演説だ。
首相は、1955年のバンドン会議で採択された「バンドン10原則」の「侵略または侵略の脅威、武力行為によって他国の領土保全や政治的独立を侵さない」という部分を引用した形で「侵略」に言及しつつ、10原則を順守する決意を強調した。
談話でも、「侵略」の表現に関し、先の大戦での日本の行為だけに限らない文脈での言及を検討。
21世紀懇の「日本の行為だけを『侵略』と断定することに抵抗がある」といった意見に配慮する。
また、談話では、先の大戦に対する痛切な「反省」や戦後日本の国際貢献の実績、積極的平和主義の推進などを強調する一方、村山富市首相談話に盛り込まれた「謝罪」に関する文言は直接盛り込まない方針だ。
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15/08/10 23:24:43