- なんでも
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次の日…彼氏とタケシと友達で昨日の病院に行った。
アタシは仕事でどうしても行けなかった。
でも…タコの最期は見たかった。
最期のお別れの時にタケシ笑ってた。
『さっきタコが動いたんだよ?生きてるんだよ。こいつ寝てるだけだから…。』
その笑顔が痛くて涙が出てきた。
『コイツ前から抱っこしても力入れないから前と変わらないんだよ…。ふざけてるんだよ。なぁ?タコ?』
みんな泣いていた…。
寮が大好きだったタコの為に寮全部が見える高台の木の下に埋めた。
みんな線香なんか持ってなくてタケシの部屋でよく使っていたお香に火をつけた。
タコが1番安心するように…。
その2日後…モゥも車の下で痙攣をおこして嘔吐してそのまま目を覚まさなかった。
タコと同じ症状。
モゥは寂しがり屋で人見知りだから…寂しくないようにタコの隣りに埋めた。
守れる小さな命をもうこれ以上…見たくなかった。
タケシの希望で犯人捜しはしなかった。
犯人が見つかっても憎くて感情を抑えられず恨むからって。
寮って事もあって飼ってるのがバレたらマズイからオオゴトにもできなかった。
タコあなたが教えてくれた…。
小さな命で生きたいって気持ち。
だから…これからこんな事がないように…ってあれからみんなの気持ちが変わったんだ。
ごめんね…。
タコ…モゥ…。
大好きだったよ。- 0
06/06/23 12:15:57