- ニュース全般
- 匿名
- 14/07/26 09:21:36
産経新聞
飲酒トラブルをめぐり、名門寮が揺れている。
寮内での過度な飲酒が目に余るとして、東北大学が今月、学生自治寮「明善(めいぜん)寮」=仙台市青葉区=の寮生全員に9月末までの退去を通知。
これに対し、寮生らが
「やり過ぎだ」と対立を
深めているためだ。
25日には大学側と寮生が話し合いの場を持ったが、溝は埋まらなかった。
退去期限まで約2カ月。
杜(もり)の都の「日本4大自治寮」にも数えられる寮の行く末は見えてこない。
「『バンカラ』が伝統とはいえ、もしもの事故があったら取り返しがつかない。
今に始まったことではないが、看過できない状態にきている」
寮の現状について、東北大総長特別補佐(学生支援担当)の東谷(ひがしたに)
篤志教授(51)はこう嘆く。東谷教授によると、寮での飲酒が問題となったのは少なくとも約10年前から。
寮生の大半は未成年だが、主に週末、2年生が1年生に飲酒をさせ、5階の共用
スペースの窓から嘔吐(おうと)したり、深夜に花火を行ったりする寮生が続出。外壁は嘔吐物で汚れたまま放置され、急性アルコール
中毒で病院に搬送された寮生もいたという。
「経済的事情で入寮したにもかかわらず、こうした
雰囲気になじめず退寮するなどした“被害者”は数え切れない」(東谷教授)。
寮の周囲は緑が豊かな
落ち着いた住宅街で、市内でも人気の地域だが、近隣住民からの苦情も相次いでいた。
事態を重く見た大学側は昨年12月、寮生に対し、
酒の強要と迷惑行為をやめるよう警告。
だが、苦情は減らず、4月下旬に寮での飲酒を全面禁止して以降も寮内でビール缶が大量に見つかったため、105人の寮生全員に
15日、9月末までの退去を通知した。
入居者の退去が求められている東北大の明善寮=
25日午後、仙台市青葉区
(木下慧人撮影)(写真:産経新聞)
- 1 いいね