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- 匿名
- 14/07/21 10:40:42
難関私立中学を目指す親子のための受験ブログで、今年4月の初登場以来、アクセス数第1位を続ける異色の男性がいる。
ネット上のハンドルネームは「桜井信一」。桜井さんは中卒で、「娘には自分と違う道を歩んでほしい」と一念発起。自ら小5の学習からやり直し、付きっきりで娘と猛勉強を続け、女子最難関の桜蔭中学(東京)を目指した。その壮絶な勉強記録は受験関係者の間にも衝撃を与えている。
桜井家は妻も中卒、双方の両親も中卒で、受験とは無縁の生活を送ってきた。
娘が小5の夏に何げなく受けた無料模試の偏差値は41。これがきっかけとなり、娘の中学受験を決めた。
だが、「今から進学塾に通っても一番下のクラスにしか入れない」「そもそもうちの子が他の子と同じように理解できるわけがない」と自ら勉強を教えることにした。
とはいえ、桜井さん自身も全くの未知の世界。受験参考書や大手塾のテキストを集め、自ら勉強するしかなかった。昼は肉体労働、夜は娘と深夜まで勉強、そして朝まで娘に教えるための自分の勉強…。
そうした生活は受験を迎える1年半の間続き、娘が解いた問題は全て自分でも解いた。睡眠時間は連日2、3時間だったという。
「勉強しろとしかるのではなく、親も一緒になって努力しなければ、小学生くらいの子は勉強なんてしません。中卒の私でもできたのだから、多くのご両親はもっと簡単にできるはずです」と桜井さん。
娘は桜蔭中には不合格となったが、同校に次ぐレベルの難関中に合格。現在は中2となり、東大を目指している。ブログは、娘の学校生活に支障が出るためハンドルネームで執筆。自らが教えた受験算数の解き方や日々の学習方法などを細かく紹介している。
受験塾の講師や受験参考書の執筆、家庭教師の依頼も後を絶たない。また、受験勉強に没頭した1年半のドキュメントが今月18日、「下剋上(げこくじょう)受験」(産経新聞出版)として発売された。
「この年になって自分でも勉強の楽しさに気付きました。ただ娘も思春期になり、父親と勉強することに少し抵抗を感じ始めているようです。中学受験は親と子が一緒に苦しみ、一緒に喜びあえる最後の機会だったと改めて感じています」。桜井さんはこう話している。(産経新聞)
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