マレーシアでも子ども監禁事件

匿名

14/06/26 18:08:33

 マレーシア、ヌグリ・スンビラン州のニライという街で、親の育児放棄と監禁の末に死の淵に立たされていた少年が、瀬戸際で救い出された。そして現在、保護された少年の想像を絶する姿は、世界中に児童虐待の悲惨さを改めて訴えている。

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 今月22日、マレーシア紙「the Sun」や「THE STAR」が報じたところによると、今回救出されたのは、ムハマド・フィルダス・ドゥラーくん(15)。マレーシアの入国管理局が、不法滞在者の摘発のため踏み入ったあるアパートの一室に、彼は監禁・放置されていた。

 発見当時、身体に障害を持っているムハマドくんは深刻な栄養失調に陥っており、服はボロボロ、自身の汚物にまみれていたという。予備捜査で一定の情報を得てから踏み入ったとはいえ、そのおぞましい光景に捜査官たちは戦慄を覚えたと語る。また、ムハマドくんが監禁されていた部屋はゴミで埋め尽くされ、車イスも置いてあったものの、もはや彼にはそれに乗る体力も残されておらず、尻を使って床を這うように移動することしかできなくなっていた。

「捜査官たちがムハマドを見つけた時、彼は極度に痩せ衰えて、全身が骨だけのような状態だった。(15歳であるにもかかわらず)7、8歳程度ではないかと思われるような体格をしていた」

 ヌグリ・スンビラン州の入国管理局長はこのように語り、ムハマドくんの腕や脚が極度の栄養失調によって変形していたことも明かした。

 その後、入国管理局はムハマドくんの出生証明書を入手し、彼が水上集落で暮らす伝統を持つ「バジャウ族」の子どもであることが判明。そしてクアラルンプール郊外、セパンの食堂で働く母親(39)が勾留された。この母親は、ムハマドくんの父親と離婚後に別の男性と再婚。再婚相手との間に現在6歳になる2人目の子どもをもうけたが、現在は別居中であるという。どうやら経済的に2人を養うことができなくなり、育児放棄へと走ったようだ。今後、母親は保護責任者遺棄の罪に問われることとなり、ムハマドくんは病院に30日程度入院する必要があるとされる。

 さて日本に目を向けてみると、今月初旬には神奈川県厚木市で、父親の育児放棄の末に子どもが白骨化した遺体となって発見される事件が発生、大きく伝えられた。また、東京都に住んでいることになっていながら、1年以上居場所がつかめない児童は150人以上にのぼるとの報道もある。今回のマレーシアでの事件もまた、日本にとって決して遠い国の出来事では済まされない。

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