大阪・生野の住宅密集地で火災、２人死亡　０歳幼児か

　３１日午前２時４０分ごろ、大阪市生野区舎利寺（しゃりじ）２丁目のマンションや戸建て住宅が立ち並ぶ地域から出火した。市消防局の車両約４０台が出動。午前５時すぎの時点で火の勢いはおさまったが、５階建てマンションを含む２棟の計１２０平方メートルが焼けたとみられている。

　市消防局によると、マンションの一室から幼い女の子の遺体、別の部屋から年齢・性別が分からない遺体がそれぞれ見つかった。女の子はマンションに住む幼児（０）の可能性があり、母親とみられる女性（２７）も病院に運ばれた。さらに５０代とみられる男性、７４歳の女性、７７歳の別の男性も搬送されており、このうち５０代の男性は意識不明の重体という。

　また、大阪府警は「他にもけが人が１人いる」としており、負傷者は計５人に上る可能性がある。

　現場はＪＲ環状線寺田町駅の約１キロ東。現場近くに住む女性（４５）は取材に対して「消防車のサイレンの音がして家のベランダから外を見ると、マンションの窓からすごい勢いで炎と煙が噴き出していた。自分の家まで火の粉が飛んできて怖かった」と話していた。


朝日新聞