官能小説得意な方! へのコメント(No.276

  • No.275 慎吾ママ

    13/12/13 14:45:19

    町内から出ると私はもう主婦では無くなっていた。後ろめたさは無くなり、そわそわする気持ちが強くなって更に足は早まる。


    会えたら?会えなかったら?

    バスに乗っても頭の中はしんごのことでいっぱいになっていた。





    あの場所に着いた。しんごと再会した場所。あの日はワゴンで待ち伏せしていてくれたようだ。パーティーの日待ち合わせしたのもここ。私がいつでも来れる「あの場所」はここしか思い付かなかった。

    時計を見るとまだ10時半にもなってなかった。道行く人が増えてきてみんな忙しそうだ。こんな所に突っ立ってるのは自分一人で、邪魔にならないように道路沿いの街路樹にもたれる。


    寒い…。本当にここでいいのかな?それよりも本当に会えるのかな。あの百合の花は私に繋がっていたんだろうか?


    時計は全然進まない。待ち時間が増えていくにつれて不安も募る。車道を見てもあのワゴンは現れない。


    一日待つつもりでいたけど本当に待てるかな。このままここにいたら押し潰されそうだ。それでもし会えなかったら………。


    暗くなった街から、自分ががっくり肩を落として立ち去る姿を想像して思わず首を振った。

    そんな状態で一時間くらい過ぎただろうか…私は向かい側の歩道にふと目をやった。道路を挟んだあちらの方に、私と同じように道行く人の波の中立ってこちらを見ている人がいる。帽子にメガネにマスクの少し怪しい格好。人混みの中頭一つ出ていて、やたら存在感がある。



    「…………………!しんっ」


    私は思わず叫びそうになって口を押さえた。その人は私の視線を受けてさっと踵を返し、建物の間の路地に消えて行った。

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