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ネット販売の母乳には細菌がいっぱい!!
(医学翻訳者 at 10/22 22:00)
医療従事者は長い間、母乳が幼児にとって最も健康的な食物であり、これが感染症や病気から赤ちゃんを保護すると考えてきました。しかし、インターネットで購入したヒトの母乳は病気をもたらす可能性があることが、新しい研究により明らかになりました。
ネーションワイド・チルドレンズ病院とCincinnati Children's Hospital Medical Center 、およびオハイオ州立大学の研究員らによると、検査したヒト母乳サンプルのほぼ4分の3は、病気を引き起こし得る有害なバクテリアを多く含んでいるとのこと。
今回の試験は、母乳のオンライン販売の安全性を調査した初のものであり、その論文はジャーナル誌「Pediatrics」に掲載されました。
母乳のネット販売はここ最近どんどん普及しています。2011年には米国の母乳共有ウエブサイトに約13,000件が投稿されました。
しかし、ネットで購入した母乳が幼児にとって安全なものなのかどうかは明らかになっていませんでした。
そこで研究チームはさまざまなウエブサイトで母乳を購入しました。ちなみに、ミルクを飲む幼児に関する情報を求めない販売業者や、取引前の電話を必要としない販売業者のみから購入したとのこと。
ネットで購入した101のサンプルを分析し、それらと非営利母乳バンクの20サンプルとを比較しました。母乳バンクのミルクはHuman Milk Banking Association of North Americaのガイドラインに準拠したものです。
そして、インターネット母乳サンプルの74%で、大量のグラム陰性菌(Gram-negative bacteria;サルモネラ菌など)を確認しました。このバクテリアは肺炎(pneumonia)や髄膜炎(meningitis)などの感染症を引き起こします。
ネットで安易に買うのは控えたほうがよいでしょう。
日本の母乳バンクは、どうなんだろう?- 0
13/10/27 18:25:18