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- 匿名
- 13/01/21 01:07:50
3連休まん中の13日、東京都町田市の広場で小学3年の太田優花さん(9)は、大好きなおじいちゃんと一緒にどんど焼きの火の周りにいた。
2日後の朝、優花さんの遺体が自宅の寝室で見つかった。殺害を自供したのは、ともに広場にいた同居する祖父の嘉行容疑者(66)だった。
警視庁の調べに、嘉行容疑者は次のように語った。
どんど焼きに行った次の日の朝、7時のニュースが始まったころ、孫の眠る2階寝室へ行った。仰向けの顔に布団をかぶせ、馬乗りになって布団の上から首を絞めた。
「だれ?」。目を覚ました孫はそう言って足をばたつかせ、「かみさまっ」と叫んだ。
「後ですぐに行くからな」。念じながら絞め続けた。孫はもがき、手をほどこうとした。「おじいちゃん」。いつも一緒に眠る自分を呼んで助けを求めたが、それを最後に動かなくなった――。
嘉行容疑者は風呂場で手首を切ったが死にきれず、帰宅した次男(35)の通報で駆けつけた警察官の前で首をつろうとしたが、殺人容疑で逮捕された。
青森で生まれ、20年ほど前に離婚した後、中学生だった次男とともに関東に出てきた。
次男を一人で育てつつ、パン工場などで働いた。次男が結婚し、優花さんが生まれた9年前、後に事件現場となる町田市の一軒家に引っ越してきた。
次男夫婦、3人の孫との6人暮らし。目立って「おじいちゃん子」だったのが優花さんだ。
近くに住む主婦(71)は「放課後の学童保育のお迎えの時間、優花ちゃんは『おじいちゃんが来た』と駆け寄っていた。手をつなぎ、いつもにこにこしていた」。通っていた小学校の校長も「元気で成績がよく、宿題もきちんとしてくる。安定した家庭ととらえていた」と話す。
しかし、嘉行容疑者の心の中は違ったようだ。
昨年12月に次男夫婦は離婚。次男、優花さんとの3人暮らしになった。営んでいた印刷業は採算が取れなくなり同じころやめた。年金保険料の納付期間を満たしていなかったため年金も受給できない。
車のローンに月十数万円の家賃、生活費……。「次男の勤めの収入だけでは足りず、貯金も底をついた。もう生きていけない。そう思ったが、かわいい優花をひとりぼっちにできない。だから連れて行こうとした」。無理心中を図った動機についての供述だ。
「どこか吹っ切れたような表情に見えた。ただ、自分が死にきれなかったことについては後悔していた」。逮捕後の様子について、捜査関係者は言う。
どんど焼きのときには心中を決意していた。嘉行容疑者はそうも供述している。
そのどんど焼きの広場で優花さんは、嘉行容疑者のそばを離れなかった。棒に刺した団子を火であぶり、うれしそうにほおばる姿を近くの住民は覚えている。
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匿名