もはや紗栄子のドレードマークとも言える、
ふくれっ面風に唇を尖らせる、あの常に作られた表情。

本人はかわいいと思ってやっているのか、
はたまた法令線隠しにやっているのかは定かではないけれど、
私の価値観からすると、なんだかなぁという感じ。

以前読んだとある本からの抜粋。
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人の隠しても隠し切れない「本性」が口元に厳然と漂う

顔立ちの美醜とはまったく無関係に口元にその人の本性が出る

「目は心の窓」だとすれば「口は心の玄関」である

その人の教養の浅深（教育の浅深ではない）心の豊かさあるいは卑しさ貧しさが口元に出る

人間としての賢さをたずさえている人はみな口元が毅然としている

最近の十七、八歳から二十四、五歳の女性に、
貧しい口元をしている人が多いのは、
外形に肥料を与えることばかり考えて、
精神にその何倍ものこやしが必要であるのを知らない、
あるいは知らされる機会を持たなかった（...）のかもしれない
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この部分は特に気に入っていて、
自分の考え方と共感する部分が多かった。

私は今、紗栄子と同じ30代。
紗栄子の生き方や人となりと照らし合わせてみると、
さらに感慨深いと思った。

これは口角の上下云々などの次元の問題ではなく、
ましてや化粧や撮影現像の技巧の問題でもない。
どれほどうわべを繕っても、だらしなさは口元から出てくるもの。

表情や服装、肢体のポーズを取り繕っても同じこと。

果たして紗栄子はちゃんとそこを理解しているのか。

年齢を重ねれば重ねるほど顕著に出てくる、
誤魔化しがきかない、と一般的に言われているが、
30代半ばにしてすでに人品の卑しさ、精神の貧しさが
見事に顔に出てしまっている紗栄子。

紗栄子が「カリスマモデル」で「セレブママ」だとは
私には思えない。