【総合】自民党 へのコメント（No.649）

森･ﾌﾟｰﾁﾝ会談 首相訪露､4月末で調整
産経新聞 [2/23]

【ﾓｽｸﾜ=酒井充】安倍晋三首相の特使としてﾛｼｱを訪問中の森喜朗元首相は22日午前(日本時間同日午後)､ﾓｽｸﾜ市内でﾛｼｱのﾅﾙｲｼｷﾝ下院議長と会談した｡ﾅﾙｲｼｷﾝ氏は､安倍首相の訪露時期に関し｢4月末に予定されている｣と述べた｡
会談後､ﾓｽｸﾜ国際関係大学で講演した森氏は､北方領土問題の解決に向けて日露双方が｢勝ち負けなしの解決｣を追求すべきだと訴えた｡

ﾅﾙｲｼｷﾝ氏はﾌﾟｰﾁﾝ大統領側近の知日派として知られる｡両国は今後､4月末の首相訪露の実現に向けた準備を加速化させる方針だ｡

講演で森氏は､ﾌﾟｰﾁﾝ氏が昨年3月に言及した北方領土問題の｢引き分け｣発言について､｢負けた人への敬意｣を示すﾗｸﾞﾋﾞｰの｢ﾉｰｻｲﾄﾞ｣の精神と一致すると分析｡｢非常に哲学的な内容だ｡北方四島の一括返還は『4対0』だから日本の勝ちとなる｡逆に現状維持なら日本からすると『0対4』になる｣と指摘した｡

首相の訪露に関しては｢早い時期にﾓｽｸﾜを訪れて､10年ぶりに公式首脳会談を開く｡首相とﾌﾟｰﾁﾝ大統領で何とか知恵を絞って話し合ってほしい｣と述べ､｢勝ち負けなしの解決は大変難しいことだが､知恵を絞れば解決案は出てくる｣と強調した｡

森氏は首相の特使として20日からﾛｼｱを訪問し､21日にﾌﾟｰﾁﾝ氏と会談した｡一連の日程を終え､23日朝に帰国する｡