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憲法集会、各地で熱気 「領土規定ないことが不思議」「改正土俵作りを」
産経新聞 5月4日(金)7時55分配信
日本国憲法施行から65年となる「憲法記念日」の3日、都内各地で憲法改正を訴える集会が開かれた。
昨秋に憲法改正案を審議する憲法審査会が衆参両院で始動したことに加え、自民党が憲法改正草案を発表するなど各党で憲法改正への機運が盛り上がりつつあることもあり、各集会は例年以上の熱気に包まれた。
(内藤慎二、楠城泰介)
憲法改正を目指す「『21世紀の日本と憲法』有識者懇談会」(民間憲法臨調、櫻井よしこ代表)は、千代田区の砂防会館別館で公開憲法フォーラムを開いた。
沖縄・尖閣諸島の大半を所有する地権者の弟、栗原弘行氏(65)=さいたま市在住=がサプライズゲストとして登壇。
「現行憲法に領土規定がないことを摩訶(まか)不思議に感じる。非常事態に対応できない。現行憲法に改正規定がある以上は大いに議論すべきだ」
と訴えた。
尖閣諸島の東京都への売却交渉には触れなかったが、集会終了後、産経新聞の取材に応じ
「領土を守る大切さを訴えたくてお招きに応じた」
と語った。
民主党の中野寛成憲法調査会長は
「各党憲法案の類似点をまとめる時期を迎えた。国民投票法の『3つの宿題』を早急に解決し、憲法改正に向けた土俵作りを完成させたい」
と語った。
自民党党憲法改正推進本部の保利耕輔本部長は
「改正案を国会に出しても(衆参で3分の2以上の賛成が必要と定めた)96条の壁がある。96条改正から手を付けるのが得策だ」
と提案。
たちあがれ日本の平沼赳夫代表は
「皇室は125代男系を貫いてきたことを大事にしなければならない」
と語り、憲法に
「男系男子による皇位継承」を明記すべきだとの考えを強調。
みんなの党の柿沢未途政調副会長も首相公選制などの導入を訴えた。
櫻井氏は
「今の憲法には国家が危機にどう対処すべきかが書かれていない。こんなあほらしい憲法が果たしてどこにあるのか。われわれは日本の長い歴史とこれからの長い歴史に責任がある。改正をなしとげなければならない」
と語った。
続く- 0
12/05/05 12:23:26