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- 12/01/10 09:13:55
北朝鮮軍「(ミサイルが)迎撃されれば、日米のイージス艦を撃沈する態勢だった」 09年ミサイル発射時
北朝鮮の朝鮮人民軍高官が、2009年4月の長距離弾道ミサイル発射の直後に訪朝した米元高官に対し、「(ミサイルが)迎撃されれば(北朝鮮軍は)日米のイージス艦を撃沈する態勢だった」と伝えていたことが9日、分かった。
日米の朝鮮半島筋が明らかにした。
同ミサイルの発射をめぐっては北朝鮮メディアが8日、新指導者の金正恩氏が立ち会い、「迎撃されれば戦争を決心していた」と話したと報じており、北朝鮮側には同報道を通じて、米当局に対し正恩氏の強硬姿勢ぶりを改めて示す狙いがあったとみられる。
同筋によると、北朝鮮国防委員会の朴林洙政策局長は、09年4月のミサイル発射直後に訪朝した米国務省元高官に対し、「迎撃は戦争行為と見なし、わが方はただちに空軍機で、迎撃ミサイルを発射した日米のイージス艦を撃沈する態勢だった」と語った。
元高官は、米の北朝鮮政策当局にこの情報を報告している。
発射直前には、日本海で北朝鮮軍機がイージス艦の展開状況の偵察を活発化させていたことが分かっている。
米当局は北朝鮮側の発言は、状況によっては軍事衝突の危険性があったことを示唆し、日米を軍事的に威嚇したものとみていた。
しかし今回、「イージス艦撃沈」という軍事対応の背景に、正恩氏の強硬な対米姿勢があったことを明確に示すことで、正恩氏の先軍政治の継承者としての正統性も強調しようとしたとみられる。
当時、日米両政府は、ミサイル本体や燃焼後のブースター(推進エンジン)が日本の領土領海に落下する事態に備え、日本海に「ちょうかい」など2隻のイージス艦を配置、米軍と共同でミサイル防衛(MD)システムによる迎撃も検討していた。
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