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- 匿名
- 11/07/21 23:53:43
犬が教えてくれたこと:ペットブームの残酷
◇救い主が現れなければ5日間の命
ラブラドルレトリバー、ジャックラッセルテリア、柴犬など人気犬種でにぎわう犬舎。
ペットショップのような錯覚は、ほとんどの犬が殺処分される過酷な現実でかき消された。
千葉県富里市の千葉県動物愛護センターの収容棟には飼い主によって野に放たれた犬、ゴミ置き場に捨てられた犬や段ボールに入れたまま放置された子犬など多種多様な犬が集まる。
新たな飼い主か元の飼い主が見つからない限り、犬たちに残された命は5日間しかない。それだけが唯一の共通項かもしれない。
収容室で泣き叫ぶようにほえる犬とは対照的におとなしく座る雑種の中型犬と目が合った。何か言いたげに愛らしいまなざしで私を見つめる。
幼さが残る顔から放たれるその視線に胸が締め付けられた。この犬には幸運にも譲渡を希望する新たな飼い主が現れた。
しかし、首輪をつけたまま収容されたその犬は数日後に病死し、再びリードをつないで散歩する日は来なかった。
インターネットで簡単にペットが手に入る現代、飼い主に可愛がられ、洋服を身にまとい散歩する犬も珍しくない。
その一方で数多くの犬が殺処分されている。ペットブームの光と影はあまりにも切ないコントラストを描く。
人間は犬を捨てる言い訳があるかもしれない。しかし飼い主を選べない犬にとって、無理やり命を奪われる理由は一つも見つからない。<写真・文 佐々木順一>
◇致死処分、06年度は11万頭
千葉県動物愛護センターによると千葉県で06年度に捕獲・収容(捨て犬や迷子)された犬が4970頭、飼い主への返還が609頭。
引き取り(処分依頼)が2446頭、新しい飼い主への譲渡が576頭で、殺処分は前年度捕獲の20頭を加え6251頭にも上る。
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/dog20080417/index.html?toprank=oneday
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