櫻井翔＆宮崎あおい、仲良し夫婦でヒット再び…映画「神様のカルテ２」


　人気グループ「嵐」の櫻井翔（３０）主演で昨夏公開され、ヒットを記録した映画「神様のカルテ」の続編となる「神様のカルテ２」（深川栄洋監督）が２０１４年に公開されることが１２日、明らかになった。夏川草介氏による同名小説が原作の、信州の病院を舞台にしたヒューマンドラマ。妻役の宮崎あおい（２７）と再びコンビを組む。原作ファンのなかでも人気の高い「―カルテ２」の実写化とあって、前作以上に注目度が高まりそうだ。

　天然パーマに古風な口ぶり。「患者第一主義」の人情派ドクター・一止（いちと）ことイチ（櫻井）と、優しく見守る写真家の妻・榛名こと「ハル」（宮崎）がスクリーンに帰ってくる。

　２４時間医療の病院に従事し、患者と心で向き合う青年内科医・イチが直面する終末医療への葛藤や、愛する妻・ハルと暮らす「御嶽荘」の仲間とのほほえましい交流を描いた同作は動員１５８万人、興収１８・９億のヒットを記録。好調を受けて、続編の構想がスタートし、約１年の準備を重ね、今夏、実現に向け動き出した。

　前作を振り返り、櫻井は「撮影中は、悩み、苦しみ、決して楽しいことばかりの現場ではありませんでしたが、自分の知らない一面と出会えた作品でした」とコメント。「栗原一止とともにまた、成長することができたら」と意欲をみせる。

　夏川氏による「―カルテ」シリーズは現在３冊刊行され、累計２２０万部のヒット。その中で「２」は原作ファンのなかで評価が高い。「１」から医師としても成長したイチが、同僚医師・進藤との衝突や、末期のリンパ腫に侵された恩師の貫井（柄本明）と向き合う様子などが描かれる。また、映画オリジナルの設定として、ハルが妊娠し、子供が生まれるまでの描写も盛り込まれる。

　櫻井演じるイチと異なる医療信念を持ち、対になる存在の進藤役として、今作から藤原竜也が参加。初の医師役に「新しい感情が生まれるのでは？という期待もあります」。ハル役の宮崎も「一止さんを見守れること、榛名さんを生きられること、とても楽しみです」と来年１月からの撮影を心待ちにしている。

　◆ゴジラ以来の東宝シリーズ作品　○…配給の東宝が製作幹事を務める作品で、テレビ局が介入しないシリーズ作品としては「ゴジラ」シリーズ（１９５４～２００４年）以来。澁澤匡哉プロデューサーは「『ゴジラ』のように息の長い作品になってくれたら」と、人気シリーズへの成長を切望していた。

(報知新聞社 12/13 07:00)