知床五湖の入域制限、周知進まず苦情

知床五湖の入域制限、周知進まず苦情相次ぐ
読売新聞 6月25日(土)18時14分配信

世界自然遺産・知床を代表する観光地の知床五湖（北海道斜里町）で環境保全のため５月に始まった入域制限を巡り、観光客への周知が進まず、事前に必要なガイドツアー申し込みをしないまま訪れた観光客から苦情が相次いでいる。

地元はこうした観光客に対応する窓口を７月から設け、夏の観光シーズンを乗り切ることにしている。


◆入域制限は、１日あたりの入場者数に上限を設け、遊歩道の通行を有料化するもので、ヒグマの活動が活発な５月１０日から７月末までは、環境省認定の引率者が同行するツアー参加を義務付けている。


観光客の入域事務を取り扱う知床財団によると、制度開始から２４日までの有料入場者数は約２０００人だが、個人客を中心に「事前予約など聞いていない」との苦情が後を絶たず、職員が対応に追われることもあったという。