- ニュース全般
-
>>989
つづき
「鳩山氏は御しやすい」とみる首相にとって残る危険分子は小沢一郎元代表だけ。
首相は不信任案否決直後、岡田克也幹事長にこうささやいた。
「小沢を除籍処分にしろ」
岡田氏はすぐ実行に移したが、輿石東参院議員会長が「それならば俺はバッジを懸けて戦う!」と抵抗したため断念した。
それでも秋まで政権を維持すれば小沢氏の政治資金規正法違反事件の公判が始まる。
もはや動けまい-。
◇◇◇◇◇◇◇◇
ところが、首相のもくろみは崩れつつある。
あまりに狡猾な手口は不信任案を初めから否決するつもりだった中間勢力までも不信感を強めたからだ。
早期退陣論は閣内にも広がった。
口火を切ったのは松本龍環境相兼防災担当相。
3日の記者会見で「一日も早く退陣した方がいい。(退陣は)6月いっぱいだというのが私の頭にある」と断じた。
松本剛明外相も「6、7、8月というのが常識的な考え方ではないか」と述べ、新首相が9月に訪米すべきだとの考えを示した。
玄葉光一郎国家戦略担当相は「首相は地位に恋々とする方ではない。必要なことはスムーズな移行だ」と自発的に退陣を促した。
ある党幹部はこう嘆いた。
「せっかく不信任案を否決したのにオウンゴールしているよね」
◇◇◇◇◇◇◇◇
自民党も首相の延命策を見抜き国会延長を阻止する方針に転じた。
参院で首相の問責決議案を可決させ、首相が交代しない限り、予算執行に不可欠な特例公債法案などを宙づりにする構えだ。
再燃した「菅降ろし」は以前よりも勢いが強い。
鳩山氏は3日夕、小沢氏に電話した。
鳩山氏「政治家同士の約束は必ず守らせます。しっかり決着をつけますから信じてください」
小沢氏「わかった。しっかりやってください…」
石原慎太郎東京都知事は3日の記者会見で、首相の座をめぐる飽くなき抗争をあざ笑った。
「一定のめどって言ったら2年先の任期満了だよ。ふふふ…。せっかく手にした政権という宝物をそう簡単に手放すわけにはいかないだろ?」
(加納宏幸、宮下日出男)
- 0
11/06/04 12:42:30