嵐(妄想・小説) へのコメント(No.4987

  • No.4987 ハル

    13/07/18 19:56:28

    松本さんとお友達。

    「潤君?」

    名前を呼ばれて振り向いた。

    「やっぱり潤君だ」

    夕方のレンタルビデオ屋。俺と同じように何枚かのDVDを手にしている彼女。

    「エッチなの借りるんでしょ?」

    彼女は悪戯っぽく笑いながら俺の手元をのぞき込む。

    『何だよ!見るなよ!』

    俺も悪戯っぽく持っていたDVDを隠す。

    「珍しい所で会ったね」

    店内の夏っぽいBGMに合わせた様に笑う彼女。
    一つに結んだ髪の毛先がユラユラと揺れている。

    『お前は?何借りるの?』
    「えっとねー。これ」

    彼女の好きそうなDVDが2枚。いかにもって感じだ。

    『あー、俺も見たいかも』
    「一緒に見る?」

    彼女の声が頭の中でリピート。

    イッショニミル?

    『…見る、見る!見るよ!』
    「…そんなに勢いつかなくても…」

    彼女がクスクスと笑う。
    自分の顔が熱くなるのが分かる。

    『じゃあ、お前ん家』
    「家?」
    『そう』
    「何で?」
    『ここからだとお前ん家の方が近いから』
    「えーっ」
    『誘ったのお前だろ?』
    「今の誘ったうちにはいらないよ?」
    『うるせーなぁ。俺1回家に帰るから、1時間後にお前ん家行くよ』
    「家に帰るなら潤君ちでもいいじゃん」
    『はーい、はーい、じゃ、俺の返しといて』

    そう言って彼女に持っていたDVDを手渡す。条件反射で手を出し、慌てている彼女。

    …やっぱ好きだわ。

    「ちょっと!ちょっ、」

    慌てている彼女を背にして店を出て車に乗り込む。只今の時間夕方の6時半。夏の夜空はまだ明るい。

    さっきのやり取り、ポーカーフェイスでいられただろうか。もしかしたら、車から見える夕日と同じぐらい顔が赤かったんじゃないか…なんて思いながらハンドルを切る。

    1時間後。また会える。

    きっとさっきよりも今の方が顔が赤いかも。

    そして、彼女に返してと頼んだ、借りるはずだったDVDの中にエッチなのが入っていたのは内緒だ。

    それを見た彼女を想像して思わず笑う。

    夏の夜はこれからだ。


    おわり

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